国立天文台の手作り望遠鏡やコルキットスピカを星空のイベントで作成したけど三脚はどんなものにしたらいいのかわからない、おすすめはあるのか気になりますよね。
今回は星空準案内人のライターが調査してオススメの三脚をいくつかご紹介しますので参考にしてください。
カメラでの撮影にも使えるのでそれも一緒に見ていきましょう。
【入門望遠鏡】カメラ三脚に取り付ける望遠鏡
まず、カメラ三脚に接続できる望遠鏡なんてあるのか? と思われるかもしれませんが実はエントリーモデルの望遠鏡なら結構種類があります 特にカメラ三脚に取り付けが可能な望遠鏡は自作のキットが多いです。
こうした自分で作成する望遠鏡はどのキットも信頼性が高く月をはじめ、惑星などの観察に適したスターターモデルです。
自作望遠鏡は子供から大人まで天体観測を始めたい人におすすめです。
三脚を紹介する前に今回はまず、代表的な自作望遠鏡を2つ紹介しておきます。
ぜひ夏休みの自由研究などで作成してみてくださいね。
天体望遠鏡 国立天文台望遠鏡キット
この望遠鏡は国立天文台が天体観測を始めるのに人のために作ったエントリーモデルです。
プラスチック製で意外としっかりした作りになっています。
組み立て式で望遠鏡の性能もさることながら仕組みを学べるところが人気のポイントです。
信頼性も高くまさに天体観測の第一歩として良い教材になるでしょう。
コルキット スピカ
次にコルキットスピカですが、この望遠鏡は数ある入門的な組み立て式の一番人気の望遠鏡です。
性能はかなり良く2台持ち3台持ちの方もいるくらい人気の組み立て式の望遠鏡で子供向きの天体教室やワークショップでもよく制作されている印象があります。
紙製なので水に注意する必要がありますが、この望遠鏡で月を見たときの感動は計り知れません。
価格も安いのでこだわりがなければ、これを購入して天体観測を始めてみるといいでしょう。
望遠鏡にあった三脚の選び方
①微動ハンドルがついている
カメラ用ならあってもなくてもどちらでもいいのですが
地球は回っているため見つけた惑星はすぐにどこかに行ってしまいます
そのため動きが滑らか微調整するためにハンドルとその操作内容を見る必要があります。
フレキシブルに動く雲台とハンドルの選択が重要です。
②重量がある
持ち運びには当然軽い方がいいですが、その代わり安定感がなくなってしまいます。
なのでできるだけ重量があって安定感のある三脚を選ぶ必要があります。
といっても重すぎると持ち運びが大変なのでちょうどいいサイズを選ぶことが大切です。
③高さがある
最近はスマホ用や机の上用の三脚がありますが、そういった三脚は望遠鏡には不向きです。
特に天頂(真上)にある天体は首が痛くなりますのである程度の高さの三脚を選べば問題ありません。
150cm〜以上の三脚なら問題ないでしょう。
使ってみると全く違う『良い』カメラ三脚
SLIK 三脚 GX 6400
ハンドルと雲台 | 全高 | 重さ |
---|---|---|
1つ/3WAYタイプ | 154cm | 1.24 kg |
まず5000円以内の三脚は比較的安いです。これ以上安いと少し不安です。
しかしSLIKの三脚は比較的安価でありながら造りは堅牢です。
実際また、アルミ製で軽いので望遠鏡で一番よく使われるカメラ三脚です。
実際に使っている人が多い!(おそらく)人気No.1の三脚です
ZOCUS 三脚
ハンドルと雲台 | 全高 | 重さ |
---|---|---|
1つ/3WAYタイプ | 190cm | 1.85kg |
こちらも5000円台で購入できるカメラ三脚です。
天体観測は暗闇かつ野外の中行うため足元が不安定な場合があるのですが、この三脚は石突き(設置面)がゴム製で安定感抜群です。
スマホホルダーがついているので望遠鏡以外にもカメラやスマホも装着できるので汎用性が高いです。
さらに撮影用リモコンもついているのでこれで5000円台はかなりお得です。
多機能的で汎用性が高い三脚なのでコスパ抜群、全高も高いので迷ったらこれにしよう
Velbon EX-650 II AZ
ハンドル | 全高 | 重さ |
---|---|---|
1つ/3WAYタイプ | 200cm | 1.8kg |
望遠鏡を使うと天頂に近いものを見るときにきつい姿勢になります。
そんな問題を解決するのが全高200cmもあるこの望遠鏡です。
快適に高さに憚られることなく、リラックスして好きな天体を見ることができます。
スマホホルダーもついていますし、ファミリー三脚の限界に迫る頑丈なつくりで望遠鏡に最適の一品です
高さ最強で望遠鏡にピッタリ!どこでもなんでも観測することができるので、一番のおすすめ三脚です。
SIRUI AM-25Sビデオ三脚
ハンドル | 全高 | 重さ |
---|---|---|
1つ/フルードビデオタイプ | 190cm | 4kg |
ここからはもう、望遠鏡のみではないカメラ撮影もしていきたい人向きのご紹介です。
この三脚はプロのカメラマンが使うレベルでかなり高性能です。滑らかに動くことはもちろん横にもスライドすることが可能で天体を追うことに特化しているとも言えます。
望遠レンズカメラにも対応しており後々、星雲撮影や銀河の撮影をしたいときにも応用できる将来を見据えた三脚です。
青の差し色が美しく機能的なデザインです。
カメラも撮影していきたいし望遠鏡でもガッツリ観察したい人に最適な三脚
Ulanzi ZERO Y 三脚
ハンドルの数 | 全高 | 重さ |
---|---|---|
無し/ボール&3WAYタイプ | 156 cm | 1kg |
頑丈で軽いカーボン素材のトラベル用の三脚です。
しかしボール雲台でハンドルは付属していないので直接操作の必要があります。
三脚はかなりしっかりした作りのものなのでブレもほぼ起こらず、安定して星を観察することができます。
そこまで高さがないので一長一短ですが旅行に持って行くなどには最高の一品で、カメラ撮影を本格的で本気出したい、そして天体観測もしたいと三脚に最高の性能と機能性と安心感が欲しい方にはおすすめです
軽いと前述しましたが、風があるところでも重りをつけることで調整できます。
旅行用の軽くて丈夫な三脚、高いしハンドルもないので使用目的を考えて購入しましょう
BENRO シアンバード TCBA15FS20PROC
ハンドルの数 | 全高 | 重さ |
---|---|---|
1つ/ボール&ビデオ雲台 | 156mm | 1.63kg |
この三脚も高さが足りないですがカーボン製で軽く、頑丈で安定感も抜群です。
雲台が精密で細かな移動と正確な操作が可能ですので、動画撮影にも対応しており天体撮影にも最適でポータブル赤道儀と一緒に購入するとプロ九の撮影が可能になります。
色もブルーが入っておりクールで小型軽量なので応用力が高いです。
望遠鏡に対してはそこまで優秀ではありませんが、携帯性・汎用性を考えると使い方を考えて使用できそうです
ビデオ雲台なのでフレキシブルに動きます。こちらも高さはそこまでないので直接見る目的よりカメラメインの方がいいかもしれません。
まとめ
今回は望遠鏡に取り付けられる最適な三脚からカメラでの撮影も見越した三脚をご紹介しました。
さらに三脚をカスタマイズを行うことで自動追尾が可能になる機器もありますので気になりましたらぜひご覧ください。
望遠鏡制作キットが大体5000円程度なのでそれと同等かそれ以下にしたいところですが、
最低限、観察するには4000円以上の三脚でないとブレて観察の質が大きく変わります。
三脚一つで全く違う天体観測になりますのでぜひ、今回ご紹介した三脚を使って天体観測を行なってみてください。
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