星空に浮かぶ輝く星々の中で、一瞬にして輝きを放ち、夜空を駆け抜ける流れ星。その中でも特に華やかなショーを繰り広げるのが、夏の夜に訪れる「ペルセウス座流星群」です。
流星群の観察は初めてでも気軽に楽しむことができます。流星群の観察は特別な機材が必要ないという点で、
誰でも参加できる天文イベントの一つです。
この記事では、ペルセウス座流星群のピークから、おすすめの場所、流れ星を多くみるコツまで紹介します!
ペルセウス流星群の極大(ピークタイム)はいつ?
ペルセウス座流星群の極大は通常、8月12日から13日の間に訪れます。
ピークタイムには一時間に数十個から数百個の流星を観測することが可能となります。
2024年のペルセウス座流星群のピークタイムは、8月11日から14日の夜中に予測されています。
8月12日の23時には極大を迎え最も多くの流星群を確認することができるでしょう。
しかし日本ではまだ日が落ちきっていないことが予測されるため、
日本で最も多く流星が見られるのは8月12日の夜明け近くとされています。
また、ペルセウス座流星群の活動が極大となる13~14日ごろの月齢は27前後と、
月明かりの影響も受けにくい為、月齢の条件としても非常に好ましいスケジュールです。
※ 月が昇ってくるのは2~3時で、また月自体も細く見えるので、月明かりの影響は小さいでしょう。
ピークは8月11日から14日の夜中、8月12日の23時には極大。
日本で最も多く流星が見られるのは8月12日の夜明け!
ペルセウス座流星群の観測に必要なアイテム
流星群の観測を楽しむためには、いくつかのアイテムがあると便利です。
特別な機材は必要ありませんが、以下のようなアイテムを持って行くとより快適に観測ができます。
懐中電灯orスマホ(赤いセロハンを付けて)
夜間の観測なので、懐中電灯は必須ですが、なるべく赤い光を発するものがベストです。
通常の明るい光だと、眩しすぎて、せっかく夜空に慣らした目が台無しになってしまいます。
赤い光は目の暗視適応をあまり損なわない為、使用する懐中電灯には赤いセロハンを貼り付けておきましょう。
レジャーシート
流星群は、上を向いて観察します。
ずっと上を向いていると、首が疲れてしまいますよね…。
そのため、レジャーシートや寝袋を広げて寝転がりながら観察することがおすすめです。
観測に行くメンバーがそれぞれ寝転がれる分の広さを用意しましょう!
虫除け
虫除けスプレーなどは必ず持参しましょう。夜は視認性も悪くなり害虫を含めた虫が活発になる時間帯です。
防寒具
夏とはいえ、夜間の気温は意外と低く、長時間じっとしていると体が冷えます。
夏ですがカーディガンやブランケットを持参しましょう!
温かい飲み物や食べ物
長時間の観察には飲食物が必要です。特に温かい飲み物は、寒さ対策にもなります。
火器が使用できる場所なら、ガスコンロを持っていくとお湯がわかせるので、温かい飲み物やスープを作ることができます。
※星を見ながらのカップラーメンは格別です…!
これらのアイテムを準備したら流星群観察の準備は完璧です。
快適な流星群観測をするために、レジャーシートや防寒具は用意しておこう!
流星群を多く見る場所選びのコツ
次に、場所選びについて説明します。流星群の観察には、以下のような条件が揃った場所が最適です。
暗い場所を選ぶ(光害を避ける)
都市部は街灯や建物の光で空が明るく、流星が見えにくい状態(光害)になります。
可能であれば田舎や山の中など、街明かりの影響を受けにくい場所を選びましょう。
街明かりの影響範囲を示した光害マップという地図もあります。
こちらも併せてチェックしておくことをおすすめします!
空の広く見える場所
流星群の観測には、見晴らしの良い場所がおすすめです!
周りに建物や、木に覆われていない、空の広く見える場所で観測しましょう。
流れ星は、放射点と言われる一点(今回はペルセウス座)から広がるように流れていきます。
以上の条件を満たす場所であれば、多くの流星を観察することができるでしょう。観察地の選択は、快適な流星群観察のために非常に重要なポイントです。しっかりと計画を立てて、最高の流星群観察を体験しましょう。
流星群(流れ星)をたくさん見るコツ
流星群の観測は、準備を整え、良い場所を選んだら、あとは上を向いて流星を楽しむだけです。
しかし、いくつかのポイントを抑えておくと、より多くの流れ星を観ることができます!
意識することで、より多くの流れ星を観ることができるので、チェックしておきましょう!
流れ星を見るコツ①-暗いところに目を慣らす-
より、多くの流れ星を見るためには、目を暗い夜空に慣らす事をしておきましょう。(目の暗順応効果)
特別なことは必要ありません。明るい街灯や、車の光などを避けるようにして、夜空を眺めるだけです。
十数分もするうちに、暗い夜空に目が慣れて、今まで見えていなかった弱い光の星も見えてくるようになります。
こうなると、小さな光の流れ星も捉えることができるようになり、より多く観測することができます。
ただし、スマホの光には十分に注意しましょう!
スマホのバックライトの光は、かなり明るいため、
時刻やメッセージを確認してしまうと、
せっかく夜空に慣れた目が、またリセットされてしまいます。
観測中にスマホを確認するときは、自分自身への影響と
周りで一緒に観測している人にも配慮して確認するようにしましょう。
流れ星を見るコツ②-視野の広いところで見る-
より多くの流れ星を観るためには、
建物や木々で囲まれた場所ではなく、空が広く見える場所で行いましょう。
また、流星を見つけるための視野の広げ方について一般的には、
目を動かさずに一点をじっと見つめるよりも、視線をゆっくりと動かして視野を広げる方が、
流星を見つけやすいと言われています。
流れ星を見るコツ③-あとは、ひたすら待つのみ!-
流星群の極大日前後、または当日でも、時間によって流れ星の流れる数には波があります。
ただ、ひたすら待ちましょう!
ジッとしていると身体が冷えてしまうので、夏でも寒さ対策を忘れずに!
ぼーっと眺めていると、ヒュン!と通り過ぎていきます。
ただ、ピークタイムになると、10分間のうちに30個近く流れたりと、
数えるのに飽きるくらい、流れ星が流れますよ!
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【まとめ】
2024年のペルセウス座流星群は、初心者の形でも壮大な宇宙を楽しむ絶好のチャンスです。しかし、その美しさを最大限に味わうためには、事前の準備と観察のポイントが重要となります。特に観察地選びや観察のタイミング、必要なアイテムの準備などは、流星群の観察を成功させるための重要な要素です。
初めて流星群の観察に挑む方でも、この記事で紹介した基本的なポイントを押さえておけば、楽しく観察を行うことができます。流星群の観察は、その瞬間瞬間を大切に楽しむものです。その美しい風景を、心ゆくまで味わいましょう。
流星群の観察は自然を楽しむ活動の一つです。観察地をきれいに保つために、ゴミは持ち帰り、他の観察者に配慮した行動を心掛けることも忘れずに。一人一人の小さな配慮が、美しい星空を守る大きな力となります。
ペルセウス座流星群は 8月12日23時頃に極大 日本の見ごろは12日の夜明け頃
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