宇宙や星は、美しいだけでなく、学びと探求の源泉となっています。
現在宇宙に関する発見と発展がいちじるしく、さまざまなことがわかってきました。
今回の記事では、宙らぼが厳選した、宇宙飛行士の本や宇宙科学の話、宇宙をテーマにした物語などの
特におすすめの10冊の本を紹介します。
これらの本を読むと、宇宙のことをもっとよくわかるようになりますし、
宇宙の不思議や新しい発見についても知ることができます。
児童、生徒、先生をはじめ、宇宙が好きな人たちにとって、教育的かつ魅力的な書籍を紹介します!
①天文学入門―星・銀河とわたしたち
著書 嶺重 慎(編集)有本 淳一 (編集)
項目 | 評価 |
わかりやすさ | |
初心者オススメ | |
天文学をやさしく学べる |
日本の中学校での天文学の授業は、星の動きや惑星に限られていて、宇宙や銀河のような最新の発見についてはあまり教えられていません。
この問題を解決するため、学校の先生で天文学の教育の第一人者でおられる有本先生と嶺重先生が中学生でも分かるように天文学の魅力を伝える本を作りました。
この本では、「宇宙を学ぶことで私たち自身をもっと理解できる」という考え方を紹介しています。
読者は、宇宙や星々の美しさを学びながら、それらがどのように形成され、進化してきたかを、私たち人間との関係とともに理解できるようになっています。
『天文学入門』のレビュー
ジュニア向けの入門書のような印象を受けますが、しっかりした内容で分かりやすいのでサクッと読めました。
本書のような良書を読めば、中には理系を志す、若者が出るのではないかと思ったりします。
この本を読みこなす中高生なら、それなりの道に進めるのでしょうね。
②宇宙と天体 (宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学1)
著者 西村 昌能 , 柴山 元彦 (編集)
項目 | 評価 |
読みやすさ | |
マニア度 | |
宇宙以外もいろいろ学べる |
宮沢賢治の作品に織り込まれた地学の要素を活用し、 中学生と高校生のための地学の基本を再学習するための革新的な参考書シリーズです。
このシリーズの基盤となる「宮沢賢治の地学教室」は、彼の物語と詩からの引用を通じて、かなり詳しい宇宙の解説と地球科学の壮大な世界をカラー図版と共に紹介し、実践的に学べる「宮沢賢治の世界観を用いた宇宙の参考書」として高い評価を得ています。
『宇宙と天体 』のレビュー
これまで宇宙に関する本を読んできましたが、宮沢賢治の作品と絡めた本は初めてでとても面白かったです。
賢治の詩や物語を読んで、その後にイラスト図解で分かりやすい地学の教科書のような説明文が続く。読み直したくなる作りになっています。
宮沢賢治の物語の言葉で書かれた宇宙のことを、直後に教科書の言葉で読み直せるのがとても楽しい。
③NASAアート グラフィックスで巡るミッションの記録
著者 ピアース・ビゾニー, 堀口 容子 (翻訳)
項目 | 評価 |
写真・イラストの美しさ | |
わかりやすさ | |
マニア度 |
NASAの壮大な宇宙開発の歴史を、美しいイラストとグラフィックスで辿ることができるビジュアル豊かな本です。
この本の最大の魅力は、NASAの歴史的なミッションを、 200点以上の貴重なグラフィックスを通して視覚的に体験できる点にあります。
人類の月面着陸を実現したアポロ計画や、火星探査、 さらには未来の宇宙移住計画に至るまで、 NASAが手掛けた歴史的なプロジェクトが網羅されています。
また、イラストやグラフィックは、単なる資料を超え、 宇宙開発のドラマと冒険を感じさせるアート作品としてのとても高い価値も持っています。
宇宙開発の各段階をわかりやすく、かつ魅力的に伝えています!
『NASAアート』のレビュー
国民の支持を得るためなのかNASAの持つロマンチシズムなのか、どちらにしても素晴らしい仕事をしている
宇宙物とは言え昭和を感じさせる絵の質感がなんとも良い。
広報を兼ねていたとしても情報提供のイラストとして素敵すぎる。
④世界で一番美しい深宇宙図鑑:太陽系から宇宙の果てまで
著者 ホヴァート スヒリング , 生田 ちさと (監修), Gobert Schilling (原名), 武井 摩利 (翻訳)
項目 | 評価 |
写真・イラストの美しさ | |
読み応え | |
プレゼントにオススメ |
『世界で一番美しい深宇宙図鑑 太陽系から宇宙の果てまで』は、 宇宙の奥深くを探求する旅を、500枚以上の息をのむような美しい写真とイラストで宇宙の果てまで紹介してくれています。
新発見された太陽系外惑星から、宇宙の膨張、星団や銀河の巨大な構造、星の誕生、 恒星内での元素の合成、さらには惑星や生命の起源に至るまでの最新情報を得ることができます。
地上の大型望遠鏡や宇宙望遠鏡の進歩により、 深宇宙天文学は「ビジュアルサイエンス」として紹介されています。
『NASAアート』のレビュー
想像図もそれなりにありますが写真も多く、いずれも見て飽きない美しさです。
写真が非常に鮮明で美しい!最新映像で宇宙空間を旅したいならぜひ購入を!
ただただ綺麗な世界を感じました!!眺めているだけでも充分楽しめます。
⑤天文学者が、宇宙人を本気で探してます!
~地球外知的生命探査〈SETI〉の最前線~
著者 鳴沢 真也
項目 | 評価 |
面白さ | |
マニア度 | |
宇宙人の探し方知識 |
宇宙人探し(地球外知的生命体探査)の日本における第一人者です。
U.F.Oや未確認生命体を探す科学者ではなく、
地球外知的生命体を探すSETI(テクノシグネチャー探査)を専門としており、 本気で科学的に宇宙人を探している人物です。 これまでに行った宇宙人を見つけるためのプロジェクトや地球から
1300光年離れた場所にあるであろう巨大建造物の存在の示唆を かなりわかりやすく紹介しており、宇宙人を見つけた時のマニュアルも用意してくれています。
こうした科学本では珍しく冗談を交えながら楽しく読むことができる一冊です!
『天文学者が、宇宙人を本気で探してます! 』のレビュー
宇宙に住まう他の知的生命を「真面目に」探す活動をとことん分かりやすく説明。 本当に頭の良い人はバカにもわかるように話すというが、作者はまさにそんな人。
現役でSETIをやっている唯一の日本人天文学者、と本文中で自己紹介してるように、オンリーワンの内容。
予備知識がなくても楽しめた!
⑥宇宙飛行士だから知っている すばらしき宇宙の図鑑
著者 野口 聡一
項目 | 評価 |
わかりやすさ | |
情報量 | |
朝読にオススメ |
宇宙飛行士である野口総一さん著書の宇宙の図鑑で、 子どもから大人まで読む人みんなが楽しめる本です!
野口聡一さんは国際宇宙ステーションで日本人初の船外活動を行った人物で、 宇宙のプロフェッショナルです。
本の内容はほとんどにふりがながあり、難しくなく小学生でも簡単に読むことができます。
宇宙飛行士だからこそ説得力がある内容で宇宙での散髪方法やトイレの不便さ、 最新の宇宙服のことまで書いており読み進めることが楽しい一冊で、 なおかつ写真やイラストも多くてわかりやすくプレゼントなどにも最適です。
あと実は宇宙は黒じゃないらしいですよ…!
詳しくはぜひ『宇宙飛行士だから知っている すばらしき宇宙の図鑑』を読んでみてください!
『宇宙飛行士だから知っている すばらしき宇宙の図鑑 』のレビュー
見開きで、一つのことを書いてあるのでとてもわかりやすいです。
小学生の息子がめっちゃ面白いとおススメしています。
最新のブラックホールのことや宇宙飛行士だからまさに知っている出来事が入っていて読み応えがありました
⑦現代萌衛星図鑑 第2集
著者 しきしまふげん, 松浦晋也 (監修), へかとん (イラスト)
項目 | 評価 |
かわいさ | |
マニア度 | |
感動ストーリー |
日本の人工衛星の擬人化して紹介する現代萌衛星図鑑の第2集です。
今回は特に有名な”小惑星探査機はやぶさ”とか”月周回衛星かぐや”が載っている第2集の紹介です。
萌えキャラを扱っているということで情報量の薄さを心配される方もいるかもしれませんが、 かなり詳しく紹介してくれており、この本を読むとさらに人工衛星について知りたいという欲望が溢れてくるでしょう!
人工衛星の役割として宇宙を一人ぼっちで探索し地球に帰ってくる時に燃えてしまうというストーリーやその構造をかわいいイラストと写真で見ることで理解しやすい設計になっています。
人工衛星について知りたいけど、どの本も難しそうと感じる人は一読の価値あります。
『現代萌衛星図鑑 第2集』のレビュー
萌えイラスト付きでも中身は丁寧な日本の衛星や探査機の物語。図鑑というより読み物としてよくできている。
どこから読み出しても3分とかからずに涙腺崩壊
その後ろにある豊富な知識と絶大なる思い入れがあってこそ、
擬人化という手法は成立するのです。
こいつは見事な成功例、いまから買っても問題ないですよ。
⑧宇宙のすがたを科学する
著者 ギヨーム・デュプラ, 渡辺 滋人 (翻訳)
項目 | 評価 |
わかりやすさ | |
楽しさ | |
情報量 |
この本を一言で紹介するなら”大人の仕掛け絵本”です。
「めくる」や「広げる」など見ていて楽しい仕掛けが多く次のページを開くのが楽しい一冊です。
内容もかなり詳しく真面目な内容が盛りだくさんで小学生が読むのには少し苦労しますが、 読んでいて勉強になります。
また、この本で紹介しておきたいことは”科学者特有のたとえ話”です。
コペルニクスやガリレオ、アインシュタインなど名だたる学者にとって宇宙はどう見えていたのかを知ることができます。
『宇宙のすがたを科学する』のレビュー
内容はかなり本格的で大人でもかなり楽しめました。
子どもが1人で読むには少し難しいかもしれません。
対象は中学生くらいかな?
色々想像力が刺激される本だなと思いました。
美しい色味とイラストで彩られたページをめくっているだけでも楽しめます。 開いたりすることの出来る切り抜きページもあり、思わず笑みがこぼれます。
⑨月世界へ行く(月世界旅行)
著者 ジュール・ヴェルヌ , 江口清 (訳)
項目 | 評価 |
小説・歴史的貢献度 | |
子供に読ませたい本 | |
マニア度 |
長編小説2部構成でさまざまな宇宙旅行の物語の元祖となったSF小説です。
作者のジュール・ヴェルヌは”十五少年漂流記”や”海底2万マイル”などの有名小説を執筆しており、この”月世界に行く”もその一つです。
また、「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」という聞いたことのある名言を残している人物です。 この物語は、アメリカの砲弾クラブのメンバーが月への旅を計画し、実行するという筋立てです。
彼らは大砲を使って宇宙船を月に打ち上げるという大胆な計画を立てるというお話です。
“ファーブル昆虫記”から生物学に興味を持った子どもが多いように、 この”月へ行く”から宇宙旅行に夢見る少年少女が数多く現れました
『月世界へ行く』のレビュー
今更言うまでも無い宇宙旅行SFの元祖です。
現実のロケット研究の創始者だったツィオルコフスキーやゴダードやフォン・ブラウンもこの本の愛読者でした。
当時の科学の最先端の知識をもとに、この発想!
やはりジュールベルヌは只者ではない。
良い。
科学知識がある人はもしかしたら変になぜそうなる?
と感じてしまう所があるのかも。
これが100年以上昔に創作されたと言うところにまた驚かされる。
⑩ニュースとマンガで今、一番知りたい! 宇宙と天文
項目 | 評価 |
情報の最新度 | |
情報量 | |
マニア度 |
この書籍は4つのアピールポイントがあります! まず今知りたい宇宙のニュースが豊富なことです。
次に漫画の要素があり読みやすいこと、さらに76個にもなる宇宙の疑問に対するアンサー!
それに大きな図解で面白く楽しくずっと読み続けることができる1冊です。
この本にもふりがながあり子どもから大人まで楽しく読むことができます。
情報量も多く読みやすい教科書のような印象を受けます。
動画のQRコードがついてるページもあり宇宙についてもっと知りたいと思っている人におすすめの本です。
『ニュースとマンガで今、一番知りたい! 宇宙と天文 』のレビュー
今の本ってすごいですね。
宇宙旅行やクルーの様子が動画で見られるQRコードもよかった。
大人が読んでも知らないことばかりで面白いです。
まとめ
今回は、「宇宙」をテーマに、バラエティー豊かな10作品をご紹介しました。
紹介した本は全て『わかりやすく』と『面白い』ものを選びましたので実際に手に取って読んでもらえると楽しんでいただけると思います。
どこまでも奥深い宇宙の本の世界へと、思い切って飛び出してみてはいかがでしょうか?
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