おとめ座の特徴
おとめ座は、春の夜空で見ることができます。これは黄道十二星座の一つで、面積が広く、88星座の中でうみへび座に次いで2番目に広い星座です。また、銀河系の銀河団であるおとめ座銀河団の中心に位置しています。最も明るい星は、1等星のスピカで、ラテン語で「穂先」を意味します。おとめ座の「スピカ」うしかい座の「アークトゥルス」しし座の「レグルス」で春の大三角と呼ばれておりとても明るい星を持っています。
おとめ座にまつわる神話
おとめ座は、ギリシャ神話では豊穣の女神デメテルの娘であるペルセポネ、またはローマ神話では農耕と豊穣の女神ケレースを象徴しています。
神話ではプルトンが、ペルセポネを妻に迎えようと、地底へと強引にさらっていきました。彼女がいなくなったことで、地上は暗く寒くなり農作物が取れなくなりました。この現状に困ったゼウスはプルトンペルセポネを返すように命じた。しかし地底の食事をとってしまうと地底から帰れなくなってしまいます。幸い、ペルセポネは食べていなかったのですが、帰る時に渡された4つのザクロを4粒を食べてしまい4ヶ月間は地上に帰れませんでした。このことから星座のおとめ座は春に顔を出し、冬は寒くなるという現実世界とシンクした面白い神話があります。
おとめ座はその姿は穀物を持つ少女とされ、これはスピカが象徴する「穂先」につながっています。
元々おとめ座は古代メソポタミアに畝と葉の2つの星座であり、2人の女性で描かれていたそう。
おとめ座が見れる季節・探し方
おとめ座は日本で、特に春から初夏(3月から6月)にかけてよく見ることができます。おとめ座を探すためには、まずは春の大三角を見つけましょう。その一角であるこいぬ座のプロキオンから、おおいぬ座のシリウスを結ぶ線を延長すると、明るい星スピカに行き当たります。このスピカがおとめ座の一部です。都市部では見にくいので、できるだけ光害の少ない場所での観察をおすすめします。
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