長野県は、日本屈指の美しい星空を楽しめる場所として知られています。特に阿智村は「日本一の星空」として有名で、環境省の全国星空継続観察でその美しさが認められました。
標高が高く、光害が少ない長野県の山間部では、天の川や無数の星々が肉眼ではっきりと見え、年間を通じて様々な天文イベントが開催されています。今回は、長野県の星空観賞に最適なスポットや、星をより楽しむためのポイントについて詳しく紹介していきます。
今回は、長野県の中でも最大限宇宙を楽しむことができる場所TOP3をご紹介します。
長野県で星が見える場所
今回は、長野で星がきれいに見える場所をいくつかご紹介し、自然と触れ合いながら楽しめる場所をご紹介します。
①日本一の星空『阿智村 ヘブンスそのはら』


ヘブンスそのはらは、環境省が実施する「全国星空継続観察」で「日本一の星空」に認定されたことがある長野県阿智村に位置する星空観測スポットです。標高約1,400mの山頂エリアは空気が澄んでおり、都市部の光害がほとんどないため、肉眼でも多くの星を観察できます。
阿智村 ヘブンスそのはらへのアクセス【名古屋駅から1時間】
住所:〒395-0304 長野県下伊那郡阿智村智里3731−4
アクセス方法:
中央自動車道「園原IC」から約10分※園原ICは名古屋方面からのみ降りられます。
中央自動車道「飯田山本IC」から約20分※東京方面から来る場合はこちらを利用。
・電車+バス① JR飯田線「飯田駅」 → 路線バスで約30分 → 昼神温泉 → シャトルバスまたはタクシーで約10分②
・JR中央本線「中津川駅」 → 路線バスで約60分 → 昼神温泉 → シャトルバスまたはタクシーで約10分、直行バス(期間限定)名古屋発の「阿智☆昼神バス」(期間限定運行)新宿・大阪・名古屋からの高速バス「昼神温泉ライナー」(要予約)
ゴンドラで山頂へ向かい、中央アルプスや南アルプスを一望できる展望台からの景色を楽しめます。夏はハイキングやトレッキング、秋には紅葉狩りと、季節ごとに異なる魅力が広がります。冬になるとスキー場として営業し、初心者向けのゲレンデやスノーシュー体験など、スキー以外のアクティビティも充実しています。
また、周辺には「昼神温泉郷」があり、星空観賞の前後に温泉でゆったりと過ごすこともできます。
天空の楽園 ナイトツアーのチケットは事前予約制となっており、オンラインでの購入が推奨されています。料金は日付やプランによって異なりますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。購入後のキャンセルや日時変更はできませんので、ご注意ください。
②星降る里『原村 八ヶ岳自然文化園

原村は、標高約1,300メートルに位置し、街明かりが少ないため、澄んだ空気の下で満天の星空を楽しめる「星降る里」として知られています。
特に、ペンションビレッジ周辺は絶好の星空観察スポットで、晴れた夜には都会では見られない無数の星々が広がります。
星空好きには、八ヶ岳自然文化園近くの「まるやち湖」が人気のスポットです。駐車場からすぐに八ヶ岳を望め、冬以外はトイレも利用可能で、利便性が高い場所となっています。
また、村内では星に関するさまざまなイベントが開催されており、八ヶ岳自然文化園のプラネタリウムで季節の星座を学んだ後、屋外で実際の星空を観察する「星みる夜」などのイベントが行われています。
原村 八ヶ岳自然文化園へのアクセス【長野市から2時間】
住所:〒391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1613
アクセス方法:
(土日祝)JR中央本線・茅野駅下車→美濃戸口行きバス→「八ヶ岳農業実践大学校前」下車、徒歩20分、JR中央本線・「富士見駅」下車→タクシー20分、JR中央本線・「茅野駅」下車→タクシー30分
八ヶ岳自然文化園のプラネタリウムは、直径13メートルのドームを持ち、光学式投影機「GX-AT」とデジタル投影システム「HAKONIWAⅡ」を備えた全天周対応の施設です。
季節ごとの星空紹介や宇宙に関する多彩な番組を上映しており、最新の上映プログラムや投影時間は公式サイトの最新ニュースで確認できます。
プラネタリウム・展示室 共通料金:大人: 800円、小人(小中学生): 500円
定員は各回約100名で、詳細は公式サイトをご覧ください。
八ヶ岳自然文化園また、自然観察科学館内には、プラネタリウムのほか、アポロ宇宙船訓練実機が常設された展示室や、コンサートや会議に利用できるセミナーハウス、信州のお土産や宇宙グッズ、八ヶ岳のクラフト作家作品の展示販売やクラフト体験ができるショップなど、多彩な施設が併設されています。
八ヶ岳自然文化園のプラネタリウムは、投影機器を活用し、季節ごとの星空や宇宙の神秘を臨場感あふれる映像で体験できる施設です。また、園内の多彩な施設と組み合わせて、雨であっても一日を通して自然や科学に触れる充実した時間を過ごすことができます。
③最高の星旅行を『浪合パーク&石苔亭いしだ』

石苔亭いしだは、阿智村が誇る星空観賞エリアの拠点として最適な立地にあり、旅館に滞在しながら浪合パークでの本格的な天体観測を楽しむことができます。浪合パークは標高1,200mに位置し、光害の影響をほとんど受けないため、天の川や流星群が肉眼ではっきりと見え、特に星空観察イベントでは、望遠鏡を使った天体観測や専門スタッフによる星の解説が行われるため、初心者から上級者まで楽しめる施設となっています。
石苔亭いしだは、こうした阿智村の星空観賞をより充実させるために、星空観察に適した特別プランを提供しているほか、館内では昼神温泉でゆったりと体を温め、夜は幻想的な星空を楽しむという贅沢な体験が可能です。さらに、館内には日本文化を感じられる能舞台や季節の行事が用意されており、ただ宿泊するだけでなく、特別なひとときを過ごせるのが特徴です。
石苔亭いしだへのアクセス【名古屋から1時間50分】
住所:〒395-0304 長野県下伊那郡阿智村智里332−3
アクセス方法:
名古屋から高速バス→昼神温泉約2600円~3000円※送迎ご希望のお客様は要予約/TEL:0265-43-3300
石苔亭いしだは、長野県阿智村の昼神温泉に位置する純和風の高級旅館で、数寄屋造りの美しい客室や能舞台「紫宸殿」での伝統芸能公演、美肌の湯として知られる昼神温泉の上質な泉質が魅力ですが、特に注目すべきは「日本一の星空」と称される阿智村の星空観賞を楽しむための充実したサービスです。
宿泊者向けに「星空観賞プラン」を提供しており、専用の観賞スポットやガイド付きツアーを通じて、光害のない環境で天の川や流星群を存分に堪能できます。また、一部の客室には「デッキ」が設置されており、天体望遠鏡を使ってプライベートな空間で星を眺めることが可能です。阿智村にある浪合パーク(スタービレッジ阿智・浪合パーク)との連携もあり、標高1,200mの高地からクリアな星空を楽しめる天体観測体験も充実しており、温泉や伝統文化とともに、最高の星空を満喫できる特別な宿泊施設となっています。
国立天文台野辺山

長野県南佐久郡南牧村にある、日本を代表する電波天文学の研究拠点。1969年開所、45m電波望遠鏡やミリ波干渉計など最先端機器を多数保有し、宇宙の分子雲から銀河の構造まで幅広く観測しています。
口径45mの大型電波望遠鏡は、ミリ波領域で世界最大級。6台の10mアンテナを束ねた干渉計は、最大600mクラスの高解像力を実現。高感度で宇宙の分子やブラックホール周辺まで捉えます。
南牧村・野辺山高原は標高1,375m、空気が澄んだ高地に位置し、光害がほぼ皆無。天文学者により「日本で最も美しい星空ベスト3」に選ばれるほどの星空環境です。
国立天文台野辺山へのアクセス【東京から2時間30分】
〒384-1305 長野県南佐久郡南牧村野辺山462−2
車:中央自動車道 小淵沢ICから約25km(野辺山駐車場100台/無料)
公共交通:JR小海線 野辺山駅下車、南牧村シャトルバスで5分、徒歩約30分(レンタサイクルも利用可
通年、敷地内自由見学が可能で、望遠鏡の外観や解説パネルをじっくり見学できます。夏には夜間に「星空撮影会」など特別イベントが開催され、アンテナと星空の共演が楽しめます。
世界最大級の電波望遠鏡とミリ波干渉計による本格的な宇宙観測風景はここだけの光景。昼間は科学の最前線を体感できます。
毎日の喧騒から離れ、一面に広がる星空や巨大アンテナに心ひかれるあなたへ。日本一の星空スポットで、お昼は電波望遠鏡を間近に感じながら宇宙の神秘に浸る特別な体験してみませんか?
まとめ
長野県には、阿智村のヘブンスそのはらや原村の八ヶ岳エリアなど、魅力的な星空観測スポットが数多く点在しています。
大自然の中で満天の星を眺める体験は、日常の喧騒を忘れさせ、特別な時間をもたらしてくれるでしょう。天候や月の満ち欠けをチェックしながら、最適なタイミングで訪れることで、より素晴らしい星空と出会うことができます。ぜひ長野県の澄んだ夜空の下で、星々の輝きをじっくりと楽しんでみてください。
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