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望遠鏡の架台の種類って?代表的な2つの構造を紹介(経緯台・赤道儀)

宇宙の美しさに触れたいと思うなら、望遠鏡は欠かせない道具です。しかし、望遠鏡だけでは観察はできません。望遠鏡の「架台」の選び方が非常に重要になってきます。 今回は、経緯台と赤道儀、2つの主要な台のタイプについて、初心者の方が望遠鏡の課題を選ぶための基本的な知識と、その選び方をここで解説します。

もくじ

架台の種類と特性

まずは架台の種類について理解しましょう!

まず、望遠鏡を覗いて天体観察を行う際、ネックになるのが自転による回転で、望遠鏡に映る星(対象)がすぐに移動してしまう点です。

星が移動した分だけ望遠鏡を動かして星を追い続ける必要があります。 この『移動』を容易なものとするのが『架台』の役割です。

望遠鏡の架台は大きく分けて「経緯台」と「赤道儀」の2種類があります。 両架台ともターゲットの星を追うために幅広い動きと精密な動きが可能です。

経緯台はフレキシブルに自由に動かすことが可能です。 赤道儀は動き続ける天体を継続的に観察することができます。

これらの違いは観察対象や普段どんな天体観察をするかで変わってきます。 望遠鏡に慣れてきたら自分に合った架台選びをしてみましょう!

経緯台:構造と特徴

経緯台の構造

経緯台は、望遠鏡を支えるための台座で、主に二つの回転軸を持っています。第一の軸は左右に。第二の軸は、上下の動きに対応しているため感覚的に天体を探すことができます。

望遠鏡を上下左右に動かして、異なる位置の天体を複数観察することが可能になります。経緯台のこの構造は、月や星や惑星など様々なものを観察したいときに非常に役立ちます。 シンプル動作であるため、初心者でも直感的に扱えます!

経緯台の特徴

経緯台は、まさに「初心者の味方」。シンプルな上下左右の動きだけで、直感的に星を追うことができるので初心者の方は経緯台から天体観察を始めてみましょう。

また、赤道儀に比べ軽量なため移動ラクです。近場の公園で観察したいなどのニーズに応えることができるでしょう。

最後に、組み立てが簡単です。設計自体もシンプルで、組み立てや使い始める際の手間が少ないのも特徴です。組み立てが不要なものも多く暗い中での活動を考えるとこの手軽さはかなり使い勝手がいいです。

初心者の天体観測者には、全体的なシンプルさが総合的な利点です。しかし、同じ天体を常に観察し続けたい人や、より専門的な天体観測や、詳細な天体写真撮影を行う場合には、赤道儀などの高度な装置を使用することが推奨されることもあります。

-こんな人は経緯台

初めての天体観察を行う場合は必ず経緯台を選択しましょう!軽量で操作を直感的に行える経緯台は慣れてきたとしてもずっと使うことができます。

感覚派でいつも買ってから慣れるタイプの人は経緯台がオススメです。また、友達と一緒に天体観察がしたい!という人も難しい説明を無しにして共に宇宙の素晴らしさや神秘さについて集中して話ができるので初心者の方と望遠鏡を使う機会が多い人は経緯台を購入しておけば間違いありません!また赤道儀に比べて安く済む場合が多いです。小型の天体望遠鏡の場合はカメラの三脚でも可能なタイプもあるため、天体望遠鏡を購入したけど、台にまでお金かけれん!という方は経緯台で観察を始めてみましょう。赤道儀に比べて軽くスペースも取らないので子どもへ天体望遠鏡を購入するときに架台を選ぶときは注意してください。

経緯台は簡単でフレキシブルに操作できます!組み立てが容易で軽量であるため気軽に天体観察を楽しめます!扱いやすさを重視する初心者に向いています。

赤道儀:構造と特徴

赤道儀の構造

地球の回転スピードは実際には感じられませんが天体観察をしているとその速さに驚きます。 少し目を離している間に星がいなくなっています。

赤道儀はそんな自転によって見えなくなってしまってから星を追うときに0から探さなくても少しの操作で星を見つけ、追い続けることができます。

赤道儀はまず、北極星を見つけ合わせてからその回転軸に沿って星を探すので操作が少々上級者向けになっています。

天体写真を撮るときは常にその方角に合わせて星を追い続ける必要があります。しかし赤道儀にはモータードライブで星を自動で追い続けてくれる機器を取り付けることができ、初期設定さえおこなえれば自動導入で機械にやってもらうということが可能です。

赤道儀の特徴

なんと言っても赤道儀は一度みたい星を見つけてしまいさえすれば長い時間、同じ天体を観察し続けられるということです。そのおかげで光の弱い天体にカメラを向け続けその姿を美しく捉えることが可能です。

しかし組み立てから星を見つけるまでには慣れてなければとても難易度の高い操作が求められます。また望遠鏡を安定させ勝手に動かないようにウェイト(おもり)を装着させる必要があるのですが、暗い中に組み立てを行い、ウェイトの留め具の締めが甘く、足の上に落ちてきたら骨折だけでは済まない大事故に繋がることも考えられます。組み立て方や操作を覚え使いこなすことができればとても便利です。

-こんな人は赤道儀

まず、天体写真を撮影したい!という人は赤道儀がオススメです!

理由は星を常に追い続けることができるため光の弱い星を写すことができます。またモータードライブを導入すれば必ず美しい写真が撮れることを間違い無しです。 いきなり赤道儀から始めるのはハードルがとても高いですが、経緯台で天体観察のイロハを学び慣れてきた人が赤道儀を使うとレベルアップです!

また赤道儀はメンテナンスが欠かせません。まめな性格の人に向いていると言えるでしょう。

しかし高額なものが多いため本格的に天体観察をしていきたいという人にはオススメです。

とても重いため移動に適さず車などの移動手段がなければ、適しません。

天体写真の撮影を行いたい、理論派で方法や手順を行うことが得意でメンテナンスなどが好きで本格的に天体活動を行いたい人にオススメです!

経緯台と赤道儀の比較

ここまでの話から明らかなように、経緯台と赤道儀はそれぞれ異なる特性を持っています。なので自分が見たい観察対象や観察環境や熟練度によってどちらか選ぶかを判断するのがいいと思います。

経緯台は初心者に優しく、誰でも簡単に操作することができます。

赤道儀は星の追尾性能が高く天体写真を撮影するのに有効です。

経緯台赤道儀
操作難易度×
追尾性能×
メンテナンス性
重量×
組み立て難易度×
天文写真

選び方のポイント

まずは経験値です。天体観察を始めて行う場合、赤道儀のハードルはとても高いです。初心者は迷わず経緯台を選ぶようにしましょう。

ただ慣れてしまえば観察での使い勝手の良さや撮影などは赤道儀の方が上です。経緯台で天体観察の経験を積んだら赤道儀デビューを行いましょう!

まとめ

経緯台と赤道儀、2つの主要な台のタイプについて、初心者の方が望遠鏡の課題を選ぶための基本的な知識と、その選び方をご紹介させていただきました!

望遠鏡の架台を選ぶ時、自分の目的や経験、予算を考慮して選びましょう。 あなたにぴったりの架台を見つけて、素晴らしい星空観察を楽しんでください。

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