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知ってる!?『7人の天才』有名な天文学者たち|天文学史を紐解くキーマン

天文学は、古代からの科学の中でも最も古いものの一つであり、人類が星々とその動きを観察し、解釈してきた歴史が詰まっています。この記事では、歴史的に有名な天文学者たちの天体観測の記録とその解釈について紹介します。

もくじ

「天動説」を唱えた!アリストテレス (紀元前384年-322年)

古代ギリシャの哲学者であり、天文学者でもあったアリストテレスは、
地球が宇宙の中心にあると主張する天動説を提唱しました。

彼は、球状に宇宙空間が存在し、
太陽や他の惑星が地球を中心に、運行していると考えました。
この考え方は、その後の数世紀にわたって天文学の基本的な考え方となっています。

地動説を深め、星座を取りまとめた!プトレマイオス (紀元後83年-168年)

クラウディオス・プトレマイオス
クラウディオス・プトレマイオス, 83年-168年頃

古代ローマ時代の天文学者であるプトレマイオスは、
アリストテレスの天動説を発展させ、「アルマゲスト」という著作で天体の運行について詳細に記述しました。

彼は惑星の運行について、従来の地心説をより精密なものに改良し、
地球を中心とした天体の運行モデルを確立しました

プトレマイオスの天体観測の記録は、その後の約1400年間にわたり、西洋の天文学の基盤となりました。

また、プトレマイオスはヨーロッパの各地で使われていた星座を、
トレミーの48星座」としてとりまとめました。
※トレミーはプトレマイオスの英語形であるPtolemyから来ている

現在の88星座のベースとなる指針です。

天動説を破壊した!?ニコラウス・コペルニクス (1473年-1543年)

ルネサンス期のポーランド出身の天文学者であるコペルニクスは、
天動説に疑問を持ち、「地動説」を証明しました。

地球中心とした天動説に対して、太陽を中心に地球を含めた惑星が回っていると提唱したのです。

考えたとして、地動説は昔から存在していたのですが、
キリスト教により天動説が常識として権威付けられてしまいました。

これにより、異教徒として弾圧される対象になるので、
天動説が間違いであると発表することは難しい状況が続いていました。

自身もカトリック教会の司祭であったコペルニクスは、
天動説では、正確な1年を測れないということに気づき、
惑星が円運動を行い、太陽を周回するとすることを記した
天体の回転について」という本を晩年に出版します。

出版当時はコペルニクスの発表した考えを信じる人はほとんどいませんでしたが、
後に、ガリレオ・ガリレイによってこの地動説が確かな理論として唱えられていきます。

ガリレオ・ガリレイ (1564年-1642年)

イタリアの科学者であるガリレオ・ガリレイは、望遠鏡を用いた天体観測で有名です。彼は、月面に山や谷があること、木星に衛星が存在すること、太陽に黒点があることなどを発見しました。これらの観測結果は、コペルニクスの太陽中心説を裏付ける証拠となりました。また、ガリレオは宇宙の謎を解明するための科学的方法論を確立し、近代科学の父とされています。

ヨハネス・ケプラー (1571年-1630年)

ドイツの天文学者ケプラーは、惑星の運行に関する法則を発見し、「ケプラーの法則」として知られるようになりました。彼は、惑星の軌道が完全な円ではなく、楕円であることを示しました。また、惑星の軌道速度が、太陽からの距離によって変化することを示す法則も発見しました。これらの法則は、後にニュートンの万有引力の法則の発展に寄与することになり、天文学と物理学の統合へと繋がりました。

エドウィン・ハッブル (1889年-1953年)

20世紀初頭のアメリカの天文学者エドウィン・ハッブルは、宇宙の膨張を発見し、
その観測によって現代宇宙論の基盤を築きました。

彼は遠くの銀河が赤方偏移していることを発見し、
これが宇宙の膨張を示す証拠であることを示しました。

ハッブルの法則は、銀河間の距離とその速度の関係を表し、
宇宙の年齢や大きさを推定するための重要な手がかりとなっています。

また、有名な望遠鏡であるハッブル望遠鏡は彼の名前からきています。

カール・セーガン (1934年-1996年)

アメリカの天文学者であり、科学コミュニケーターとしても知られるカール・セーガンは、地球外生命の可能性や宇宙探査の重要性を広く伝える役割を果たしました。彼は、テレビ番組「コスモス」や著書「コンタクト」を通じて、天文学や宇宙に関する知識を一般に広めることに大きな貢献をしました。

宇宙への挑戦

これらの天文学者たちは、それぞれの時代で先駆的な天体観測と解釈を行い、私たちの宇宙に対する理解を深める上で大きな役割を果たしてきました。彼らの研究や発見は、現代の天文学や宇宙科学の発展に大きな影響を与えており、私たちが今日知っている宇宙の姿を形作る礎となっています。これからも新たな天文学者たちが天体観測を行い、未知の宇宙の謎に挑戦していくことでしょう。

【まとめ】

私たちが宇宙に関する情報を得る手段や観測技術は日々進化していますが、その基本的な原理は、過去の天文学者たちの研究によって築かれたものです。彼らの記録や解釈を知ることは、宇宙を理解するための重要なステップであり、私たちが歩んできた科学の歴史を感じることができるでしょう。

この記事では、有名な天文学者たちの天体観測の記録とその解釈を紹介しましたが、実際にはもっと多くの天文学者や研究者が宇宙の謎に挑戦しています。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 『それでも地球は回っている』と言った天文学者の名前を知りたいです。
    私が中学3年生の時に 理科の 先生が言った 言葉が私の耳に残っている言葉です。
    コペルニクスの転換だった。と思いますが、しっかりと覚えておきたくメールしました。
    1938年生まれです。1952年頃の思い出です。
    現在キリスト教会に通っていますが、神の存在を考える時『クリスチャン』方々は
    宇宙を作られたのは神様である。とされています。

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