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夜も眠れなくなる月の面白い雑学10選・話したくなる月の豆知識

みなさん、月のことをどれだけ知っていますか?

地球の衛星であり、毎日のように見る月ですが、意外と知らないことも多いのではないでしょうか?
この記事では、明日話せるような月の雑学を10個厳選しました!

気になったトピックだけでもチェックしてみてください!

もくじ

豆知識1|思っているよりも大きい月

月は地球の約1/4の大きさであり、宇宙空間から見ると、地球の大きさに対して意外に大きく見えます。

直径は約3,474キロメートルで、これは地球上でアフリカ大陸からオーストラリアまでの距離に相当します。

また、月の表面積は、アフリカ大陸と北アメリカの面積を足したよりも少し小さいくらいです。地球の直径(約12,742キロメートル)の約1/4です。また、月の体積は地球の体積の約1/50、質量は地球の質量の約1/81に相当します。

これらの数値からもわかるように、月は地球に比べてかなり小さいですが、惑星の衛星としては比較的大きなものです。実際、月は太陽系で5番目に大きな衛星であり、太陽系内の天体の中でも20番目に大きな天体です。そのため、月が地球の近くにあることもあり、地球から見ると想像以上に大きく感じられることがあります。

豆知識2|月のせいで地球の1日は少しずつ伸びている

実は、月は地球から徐々に遠ざかっています。

その原因は、地球と月の間に働く潮汐力(ちょうせきりょく)という現象によります。
地球の自転と月の公転によって、地球上の海洋に潮汐が生じています。


潮汐力は、地球と月の重力相互作用によって引き起こされるもので、
地球上の海水が引っ張られて盛り上がる現象が発生します。

この潮汐力によって、地球の自転エネルギーが月に移され、月の軌道エネルギーが増加していく過程が起こります。
これによって、月は地球から徐々に遠ざかっていくのです。

現在の推定では、月は年間約3.8センチメートルずつ地球から遠ざかっています

この速度は、一見非常に遅く感じられるかもしれませんが、
数百万年、数億年という長い時間スケールで考えると、その影響は大きくなります。

月が地球から遠ざかることで、潮汐力が弱まり、地球の自転速度が減少することが予想されています。
その結果、遠い未来においては、地球の自転周期が長くなり、1日が現在よりも長くなると考えられています。
また、月の公転周期も長くなり、月相の変化も遅くなるでしょう。

豆知識3|月には地球と同じく地震がある

月には、“月震”と呼ばれる地震現象があります。これらは主に潮汐力や隕石衝突によって引き起こされます。
アポロ計画の際に設置された地震計によって、月震の観測が行われています。

月震は主に以下の4つのタイプに分類されます。

深発月震

これらは月の内部深く、約700キロメートルの深さで発生する地震です。原因はまだ完全には解明されていませんが、月の内部の冷却と収縮によるものだと考えられています。

衝撃誘発月震

これらの月震は、隕石が月に衝突した際に発生します。衝突によって生じた衝撃波が月の内部を伝わり、地震として観測されます。

熱潮月震

これらは、月の表面が日光によって急激に温められることで発生します。月の昼夜の温度差が大きく、日光にさらされた表面が急速に膨張することで地震が引き起こされます。

浅発月震

これらは月の表面近くで発生する地震で、月の地殻が冷却によって収縮し、断層が動くことで起こります。

当時、アポロ宇宙船が月面に残した地震計(セイスモメーター)によって、月震の存在が明らかにされました。月震の観測は、月の内部構造や進化の過程を理解する上で重要な情報を提供しています。また、将来的な月面基地の建設や宇宙開発においても、月震のリスクを考慮する必要があります。

豆知識4|月の昼夜の寒暖差は300℃!?

月の表面温度は、昼間は約127℃にもなり、夜間は約-173℃まで下がります。

この極端な温度変化は、月が大気を持たないため、
熱が効率的に伝わりにくく、また熱の放射も効率的に行われるためです。

さらに、月の自転周期が地球の約27.3日と長いため、昼間と夜間の時間が長く続くことも、温度差が大きくなる原因です。

また、月の常に影になる箇所が存在し、その地域では永遠に太陽光が届かないため、温度がさらに低くなります。

豆知識5|月にはグランドキャニオン級の峡谷がある

地球上のグランドキャニオンに匹敵するような巨大な峡谷が存在します。その中で最も有名で巨大なものが、シュレーター谷(Vallis Schröteri)です。シュレーター谷は、月の北緯26度、西経51度に位置しており、アリスターコス盆地(Aristarchus plateau)と呼ばれる地域にあります。

シュレーター谷は、約160キロメートルの長さで、最も幅の広い部分では約10キロメートルに達します。この峡谷の深さは、所によっては最大で約1キロメートルに達すると推定されています。シュレーター谷は、月面に広がるシナイ半島(Sinus Iridum)と呼ばれる地域から始まり、蛇行しながら南東に向かって延びています。

シュレーター谷は、月の火山活動によって形成されたと考えられています。過去の月の内部から噴出した溶岩が流れ出し、月面を削りながら流れることで、このような巨大な峡谷ができたとされています。

豆知識6|実は、月にも水が存在する!?

過去の探査により、月には氷の形で水が存在することがわかっています。特に月の南極や北極にある永久陰影地域では、大量の水が存在すると推定されています。

その水は、主に月の極地に存在する永久陰影領域(Permanently Shadowed Regions, PSRs)で見つかっています。これらの領域は、月の極地近くに位置し、地形の影によって太陽光が一切届かないため、非常に低い温度が維持されています。このような極低温環境では、水が氷の形で安定して存在できます。

これは将来の宇宙探査や月面基地建設において、重要な資源となると考えられています。

豆知識7|月は常に同じ面が地球に向かっている

月は、自転と公転の周期がほぼ同じであるため、常に同じ面が地球に向かっています。

常に同じ面を地球に向けているのは、「潮汐固定」と呼ばれる現象によるものです。潮汐固定は、地球と月の重力相互作用によって引き起こされます。

月は地球の周りを公転していますが、同時に自転も行っています。最初、月は地球に対してランダムな向きで自転していたと考えられていますが、地球の重力が月に及ぼす影響によって、徐々に自転速度が変化しました。

この面は「月の近側」または「表面」と呼ばれ、月の遠側は「月の遠側」または「裏面」と呼ばれています。月の遠側は、地球から直接観測することができず、宇宙探査機による観測が必要になります。

豆知識8|月でも植物が育ったことがある

2019年、中国の嫦娥4号着陸機に搭載されたバイオスフィア実験装置で、綿の種が月の表面で発芽することに成功しました。これは、月面で生物が育つ可能性を示す最初の例となりました。

しかし実験中に月面の温度が急激に下がり、植物が生育できる条件が失われたため、綿の苗は結局枯れてしまいました。この実験は、月面での植物栽培にはまだ困難が伴うことを示していますが、それでも将来の月面基地での食料生産や酸素供給に向けた重要な一歩となりました。

豆知識9|月のゴミがやばい

月の表面には、微細な粒子でできた月のダストが存在します。これはアポロ計画の宇宙飛行士たちにとって大きな問題となり、宇宙服や器具に付着したダストは、呼吸器や皮膚に刺激を与えることがありました。

また月面には、過去の宇宙探査活動によって多くのゴミや遺物が残されています。これらのゴミには、アポロ計画やソ連のルナ計画など、多くの探査機や実験装置や人間が使った食品容器や排泄物なども含まれています。
現在、月面には約200トン以上の人工物が存在するとされています。

豆知識10|月という名前の由来

「月」という言葉は、太陽の『次』に明るい天体という言葉から来たという説があります。

英語での「Moon」の名前は、古英語の「mōna」や中英語の「mone」に由来します。これらの言葉は、さらに古いインド・ヨーロッパ語族の言語から来ており、月や月の出現に関連する単語として用いられていました。
インド・ヨーロッパ語族の言語では、「mēns」や「mēnôts」のような言葉が月を表しており、これらは「測る」や「時間」を意味する言葉と関連があります。

月の名前が時間や測ることと関連しているのは、古代の人々が月の周期を時間の単位として利用していたからです。月の満ち欠けの周期(約29.5日)や月の公転周期(約27.3日)は、古代の暦や祭事などの基準として使用されていました。

【まとめ】

身近な天体である月に隠された意外な雑学はいかがでしたか?

私たちが地球上で目にすることができない月の魅力を感じさせてくれます。
地球の自然や文化に大きな影響を与えてきた月ですが、まだまだ知られざる面もたくさんあります!

この記事で知った月の知識を、是非お友達に話してみてください!

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