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【ギリシャ神話】黄道十二星座の神話を全て解説!!英語(ラテン語)/記号(マーク)/季節など、まとめて紹介

もくじ

黄道十二星座

黄道は、地球から見たときに太陽が一年間に通る道のように見えるものです。

実際には、この現象は地球が太陽の周りを公転しているために起こります。
太陽はこの黄道と呼ばれる道を一年で一周するように見えます。

黄道十二星座は、この黄道の道筋に沿って配置されている12の星座のことです。

一年間で太陽はこれらの星座の領域を順番に通過していきます。
つまり、一年のうちの特定の時期には、太陽が特定の星座の領域にあるように見えるわけです。

黄道十二星座のそれぞれの星座の特徴や伝説について解説していきます。

牡羊座(Aries)”おひつじ座の神話と由来”

牡羊座は秋の星座で春分点の方向に位置しています。

3月21日から4月19日が誕生星座です。

神話では黄金の羊がフリクスとヘレーを救い、彼らをコルキスに連れて行ったとされています。
この神話から、牡羊座は勇敢で敏捷な羊の姿を象っているとされています。

比較的明るくない星座です。
主な星が2等星以下であり、明るい星が少ないため、都市の光害の中では見つけにくい星座となっています。

牡牛座(Taurus)”おうし座の神話と由来”

牡牛座は冬の星座で春分点から30度の位置にあります。

4月20日〜5月20日が誕生星座です。

伝説では、美しいヨーロッパの少女を誘拐したゼウスに変身した白い牡牛がモチーフとなっています。
牡牛座にはアルデバランという赤い巨星が代表的な恒星があります。

牡羊座の明るい星の一つであるはハムサルといいオレンジ色の巨星で、地球から約66光年の距離にあります

双子座(Gemini)”ふたご座の神話と由来”

双子座は冬の星座で春分点から60度の位置にあります。

5月21日〜6月21日が誕生星座です。

父ゼウスの愛人レダによって生まれた双子の兄弟、カストルとポルックスがモチーフとなっています。

双子座は20の明るい星々から構成されています。
中でも最も明るいカストルとポルックスは、実際には異なる距離にある2つの恒星であり、一見して見えるほど接近しているわけではありません。

双子座には多数の銀河や星雲も存在します。
たとえば、M35と呼ばれる大きな散開星団や、IC 443という超新星残骸があります。

蟹座(Cancer)”かに座の神話と由来”

蟹座は冬の星座で春分点から90度の位置にあります。

6月22日〜7月22日が誕生星座です。

ヘラクレスとの戦いで、自らを犠牲にしてヘラクレスを撤退させた大きなカニがモチーフとなっています。

有名な星団はM44と呼ばれる「かに星団」があります。
肉眼でも確認できる大きな散開星団であり、蟹座の中でも特によく知られています。

また、M1と呼ばれる「かに星雲」は超新星爆発によって生まれた残骸です。

獅子座(Leo)”しし座の神話と由来”

獅子座は春の星座で春分点から120度の位置にあります。

7月23日〜8月22日が誕生星座です。

強大な怪物ニューメアを倒したヘラクレスが持つ、しっぱな毛皮を身にまとったライオンがモチーフとなっています。

獅子座の代表的な恒星としては、レグルスが挙げられます。
レグルスは、獅子座の中で最も明るい星であり、太陽系から約77光年の距離にあります。

また、獅子座には、有名な天体としては、M65、M66、NGC 3628と呼ばれる3つの銀河があります。
これらの銀河は、M66銀河群と呼ばれ、比較的近距離に存在する三重銀河群です。

乙女座(Virgo)”おとめ座の神話と由来”

乙女座は春の星座で春分点から150度の位置にあります。

8月23日〜9月22日が誕生星座です。

スピカという一等星があることでも知られており、スピカは「穀物を守る者」という意味を持つ星とされ、農耕や収穫の象徴とされています。

乙女座の中で最も明るい星スピカは、太陽系から約250光年の距離にあります。
また、乙女座には、有名な天体としては、M60、M61、NGC 5248と呼ばれる3つの銀河があります。

天秤(Libra)”てんびん座の神話と由来”

天秤座は春の星座のひとつです。

9月23日〜10月23日が誕生星座です。

ギリシャ神話の女神アストラエアが持つ天秤をモチーフにした星座であり、正義や秩序を象徴しています。

天秤座は美しく調和のとれた姿が特徴的で、ザビジャカとズビエンナという主な恒星が存在しています。
天秤座の代表的な恒星としては、アルファ・リブラエという二重星が挙げられます。

また、天秤座には、有名な天体としては、M70、NGC 5897と呼ばれる2つの球状星団があります。

蠍座(Scorpius)”さそり座の神話と由来”

さそり座は夏の星座のひとつです

10月24日〜11月22日が誕生星座です。

ギリシャ神話に登場するオリオンと対峙する巨大なサソリを表しています。

また、この星座には「アンタレス」という赤い巨星があり、非常に明るい光を放っています。
アンタレスは太陽系から約600光年の距離にあります。
また、さそり座には、有名な天体としては、M4と呼ばれる球状星団があります。

射手座(Sagittarius)”いて座の神話と由来”

いて座は北半球では夏の季節に見ることができる星座です。

11月23日〜12月21日が誕生星座です。

ギリシャ神話によると、この星座は英雄のヘラクレスを表しています。
ヘラクレスは、神々から与えられた12の難題を達成するために戦いました。

いて座は、そのうちの1つの難題である、巨大な蟹を倒すために彼が使った武器である弓矢を表しているとされています。

いて座には多くの散開星団や星雲も存在しています。

たとえば、M22と呼ばれる球状星団と、M8と呼ばれる「散光星雲」があります。
これらの星雲は、肉眼でも確認できる大きな星雲であり、いて座の中でも特によく知られています。

山羊座(Capricornus)”やぎ座の神話と由来”

やぎ座は南半球では夏の星座で北半球では冬の星座です。

12月22日〜1月19日が誕生星座です。

古代の神話において、山羊座はしばしば半山羊半魚の姿をした神であるパーンと関連付けられています。
また、ギリシャ神話では、ゼウスによって生み出されたアマルテイアという山羊が、幼いゼウスに乳を与えたことから、山羊座はゼウスの守護星座とされています。

やぎ座の代表的な星は、アルゲディやアルシャトなどがあります。

主な星が3等星以下であり、明るい星が少ないため、都市の光害の中では見つけにくい星座となっています。
また、山羊座にはいくつかの銀河も存在します。

例えば、NGC 6907とNGC 6908は、山羊座の方向に約1億3000万光年離れた位置にある銀河ペアです。
この2つの銀河は、お互いに重力的に関連しており、相互作用していると考えられています。

水瓶座(Aquarius)”みずがめ座の神話と由来”

水瓶座は南天の星座の1つで秋の星座です。

1月20日〜2月18日が誕生星座です。

水瓶座はギリシャ神話のガニュメデと関係があります。

ガニュメデは、ゼウスによって天に連れて行かれ、神々に水を注ぐ役割を与えられた美少年とされています。
この神話から、水瓶座は水を注ぐ姿を象っているとされています。

水瓶座には、4つの明るい星が並んでいる「水瓶座の壺」と呼ばれる星団があり、観測者からは水瓶座の代表的な特徴として知られています。

サダルメルクは、水瓶座で最も明るい星であり、アルファ星でもあります。
この星は、巨大な黄色の巨星で、地球から約520光年の距離にあります。
また、サダルスド(β Aqr)は、水瓶座で2番目に明るい星であり、白い巨星です。

魚座(Pisces)”うお座の神話と由来”

うお座は秋の星座の1つです。

2月19日〜3月20日が誕生星座です。

アフロディーテとエロスが川に逃げ込み、に姿を変えて巨人タイポンから逃れたとされています。
この神話から、うお座は2匹の魚が結ばれた姿を象っているとされています

うお座にはいくつかの興味深い天体があります。

例えば、アル・リサは、うお座で最も明るい星であり、エタ星でもあります。
この星は地球から約370光年の距離にあります。またアル・フィッシュは、うお座で2番目に明るい星であり2つの星からなる二重星系です。

また付近には多数の銀河も存在しています。
M74(NGC 628)は、うお座の方向に約3,200万光年離れた位置にある渦巻銀河です。
この銀河は、非常に美しい渦巻構造を持っています。

【まとめ】

以上が、黄道十二星座に属する星座の全てです。

天文学的な観点から見ると、この12の星座は、太陽が黄道上を通過する際に、その周りにある星々をグループ分けしたものになります。

しかし、占星術においては、それぞれの星座に対応する星座や惑星、天体の配置が、人の性格や運命に影響を与えるとされています。

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