もくじ
さそり座の特徴
さそり座は、非常に明るい恒星アンタレスを含む、わかりやすい星座です。この星座は、その名前が示すようにさそりの形に見えます。
その形状は、鋭い「尾」を持つ弓のような形で、これがさそりの毒針を象徴しています。特に、アンタレスは赤色巨星であり、空の中で鮮やかな赤色に輝いています。
天の川の近くにあり、さそり座には、美しい星雲、古い星団、遠くの銀河などが含まれています。
さそり座にまつわる神話
古代ギリシャの神話において、さそり座は著名な狩人オリオンを倒したさそりを表しています。
伝説によると、オリオンは自身が地上のすべての獣を倒すことができるとされています。それを聞いた地母神ガイアは、オリオンを討つためにサソリを送りました。
この戦いでオリオンはサソリによって刺され、死亡しました。
この伝説は天の上でも再現されています。実際、さそり座とオリオン座は天球上で互いに反対側に位置しています。したがって、一方が昇るとき、他方は沈みます。これは、さそり座が空に昇るとオリオン座が消え、その逆もまた真であることを示しています。
さそり座の和名
さそり座のS字の形を魚釣りに使う釣り針に見立て魚釣り星と呼ばれています。
また、赤く目立つアンタレスを『赤星』と呼ばれています。
さそり座が見れる季節・探し方
日本では、さそり座は春から夏にかけて南の空で見ることができます。特に6月と7月の夜には、南東から南にかけての低い空で最も良く見ることができます。この時期には、非常に明るいアンタレスが南の空に輝いています。
さそり座を探す際には、まずはこのアンタレスを見つけると良いでしょう。
そして、その周囲の星々をたどることで、さそりの形を描くことができます。具体的には、アンタレスから右に伸びる弧を形成する明るい星々が「尾」を、左側の星々が「脚」を形成します。
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