千葉県は、都市部と自然が調和した地域で、特に房総半島や鋸南町などの山間部や海岸線は、光害が少なく、星空観察に適した環境が広がっています。これらの地域では、年間を通じて星空観察会や天体イベントが開催されており、初心者からベテランまで、多くの星空愛好家が訪れています。
今回は、千葉県の中でも最大限、星を楽しむことができる場所TOP5をご紹介します。
千葉で星が見える場所
今回は、千葉県で星スポットをいくつかご紹介し、自然と触れ合いながら楽しめる場所をご紹介します。
①白い灯台と星のコラボ『犬吠埼灯台』

犬吠埼灯台は、千葉県銚子市の犬吠埼に位置する白亜の灯台で、1874年(明治7年)にイギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計で建設されました。 高さ約32メートルのレンガ造りで、国内でも数少ない「のぼれる灯台」の一つとして知られています。 2020年には国の重要文化財に指定され、その歴史的価値が高く評価されています。
真っ直ぐな光の灯台と、星のコラボレーションはなかなか他では味あうことができません。
灯台の99段のらせん階段を登ると、太平洋の雄大な景色を一望できます。 晴れた日には水平線が広がり、その美しさは訪れる人々を魅了します。
大体16時に営業が終了しますので君ヶ浜しおさい公園などで星空観測をしましょう。
犬吠埼灯へのアクセス【千葉市から1時間】
住所:〒288-0011 千葉県銚子市君ケ浜8853−102
アクセス方法:
・車の場合:東関東自動車道「佐原香取IC」から国道356号線を経由して約60分。
・公共交通機関の場合:JR総武本線「銚子駅」下車後、銚子電鉄に乗り換え「犬吠駅」下車。徒歩約7分。
犬吠埼灯台周辺は、海に囲まれた立地であり、光害が少ないため、星空観察にも適しています。過去には「灯台と犬吠の夜を楽しもう!星空ナイトツアー」といったイベントが開催され、夜の灯台見学や星空観察が行われました。
犬吠埼灯台は、その歴史的価値と美しい景観と星空の環境から、多くの人々に愛されているスポットです。灯台からの眺めや周辺の自然環境は、訪れる人々に癒しと感動を提供します。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。
②太平洋を一望『八幡岬公園』

八幡岬公園は、千葉県勝浦市の勝浦湾東側に突き出た八幡岬全体を占める公園です。この場所は、古くから天然の要害として利用され、かつては勝浦城が築かれていたため、高い場所と開けた視界が星空観測にはうってつけとなっています。現在では、子供広場や展望広場が整備され、訪れる人々が自然と歴史を感じながら散策できるスポットとなっています。
八幡岬公園は、南東に位置し海に突き出ているため、星空観察にも適したスポットです。運が良ければ、美しい天の川を観測することも可能で、満月の夜にはお月見散歩を楽しむことができます。
八幡岬公へのアクセス【千葉市から1時間】
住所:〒299-5233 千葉県勝浦市浜勝浦221
アクセス方法:
車の場合:圏央道市原鶴舞ICから国道297号線経由で約40分
公共交通機関の場合:JR外房線勝浦駅から車で約10分
犬吠埼灯台は、その歴史的価値と美しい景観と星空の環境から、多くの人々に愛されているスポットです。灯台からの眺めや周辺の自然環境は、訪れる人々に癒しと感動を提供します。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。
八幡岬公園は、雄大な海の景色と歴史的背景が融合した魅力的なスポットです。自然散策や星空観察、歴史探訪など、多彩な楽しみ方ができる場所として、多くの人々に訪れていただきたい場所です。
③童話を再現、幻想の空間『月の沙漠記念公園』

月の沙漠記念公園は、千葉県夷隅郡御宿町の御宿海岸に位置する公園で、童謡『月の沙漠』にちなんで設立されました。この歌は、詩人・抒情画家である加藤まさを氏が作詞し、御宿の砂浜がその舞台とされています。公園内には、ラクダに乗った王子と姫の銅像が設置されており、訪れる人々に歌の世界観を伝えています。
月の沙漠記念公園は、海岸沿いに位置し、周囲に高い建物が少ないため、夜間には星空観察にも適したスポットです。特に、満月の夜には、海面に映る月光と星空のコントラストを楽しむことができます。
月の沙漠記念公園へのアクセス【千葉市から1時間】
住所:〒299-5103 千葉県夷隅郡御宿町新町816−8
アクセス方法:
・車の場合:館山自動車道「市原IC」から国道297号線を経由し、約60kmで御宿町へ。
・公共交通機関の場合:JR外房線「御宿駅」下車、徒歩約10分。
月の沙漠記念公園は、童謡『月の沙漠』の世界観を体感できるだけでなく、美しい海岸線や自然を満喫できるスポットです。訪れることで、歌の情景を思い浮かべながら、心癒されるひとときを過ごすことができるでしょう。
④ワクワクが止まらない天文&科学『千葉市科学館』
千葉市科学館は、千葉県千葉市中央区に位置する参加体験型の科学館で、子どもから大人まで楽しめる施設です。「Qiball(きぼーる)」という複合施設の7階から10階に位置し、日常生活の視点から科学を捉えることをテーマとしています。
7階には、最新の投影機器を備えたプラネタリウムがあり、1000万個を超えるリアルな星空と迫力ある映像を楽しむことができます。定期的にさまざまなプログラムが上映されており、宇宙の神秘を身近に感じることができます。
千葉市科学へのアクセス【千葉市から1時間】
住所:〒260-0013 千葉県千葉市中央区中央4丁目5−1
アクセス方法:
・電車の場合:JR総武線「千葉駅」東口より徒歩約15分、京成電鉄「千葉中央駅」より徒歩約6分、千葉都市モノレール「葭川公園駅」より徒歩約5分
・車の場合:京葉道路「貝塚IC」より約12分、館内に有料駐車場(きぼーるパーキング)があります。
館内には、視覚や音、数の不思議を科学的に探求する「ワンダータウン」(8階)、暮らしを支える技術の原点を解く「テクノタウン」(9階)、宇宙と地球、自然や生命の不思議を体験する「ジオタウン」(10階)など、各フロアにテーマごとの展示がされています。これらの展示は、子どもから大人まで楽しみながら学べる内容となっています。
科学や技術に興味がある方、子どもたちの学びの場を探している保護者の方、そして最新のプラネタリウムで宇宙の神秘を体感したい方におすすめです。家族連れや学校の社会科見学、デートスポットとしても最適です。
千葉市科学館は、最新のプラネタリウムや多彩な体験型展示を通じて、科学の魅力を存分に味わえる施設です。子どもから大人まで、訪れるすべての人が新たな発見と感動を得られることでしょう。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
⑤天文好きのオーナーがいる民泊『九十九里星空の宿夕凪』
九十九里星空の宿夕凪は、千葉県山武郡九十九里町に位置する一日一組限定の貸別荘スタイルの宿泊施設です。九十九里浜まで徒歩5分という好立地で、自然豊かな環境の中、静かな時間を過ごすことができます。
九十九里星空の宿夕凪では、大型の天体望遠鏡を用いた天体観測体験を無料で提供しています。九十九里の澄んだ夜空の下、月のクレーターや星雲、惑星などを観察することができ、星空ファンやお子様連れの家族にも好評です。
九十九里星空の宿夕凪へのアクセス【成田空港から1時間】
住所:〒283-0111 千葉県山武郡九十九里町細屋敷658−1県 283-0111
アクセス方法:
・車の場合:東京方面からは、東関東自動車道を利用し、千葉東金道路「東金IC」を経由して九十九里有料道路「九十九里IC」で下車。そこから約10分で到着します。
・公共交通機関の場合:JR総武本線「成東駅」下車後、九十九里鉄道バスで「片貝駅」まで約20分。そこから徒歩約10分で到着します。
九十九里星空の宿夕凪は、九十九里の自然と星空を満喫できる宿泊施設です。一日一組限定のプライベート空間で、家族や友人と特別な時間を過ごすことができます。自炊やBBQ、そして天体観測体験など、多彩な楽しみ方ができるのも魅力の一つです。都会の喧騒を離れ、九十九里の静けさと美しい星空を堪能してみてはいかがでしょうか
まとめ
千葉県では、星空観察を通じた地域活性化や観光促進の取り組みが進められています。例えば、南房総市では「星空保護区」の認定に向けて、星をより美しく観察できるように街ぐるみで取り組んでいます。
また、同市の「自然の宿 くすの木」は、集落から離れ、山と海に囲まれているため、光が少なく、綺麗に星空が見える環境が整っています。さらに、勝浦市の八幡岬公園は、東西南の三方を海に迫る断崖に囲まれた高台で、東からのぼって南の空を通り西の地平線に沈む星々の動きを一望できる、絶好の天体観察スポットとして知られています。
これらの取り組みや環境により、千葉県は美しい星空を次世代に継承し、地域の魅力を高めています。ぜひ、千葉県を訪れて、その美しい星空と地域の取り組みを体感してみてください。
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