山形県は、豊かな自然環境と澄んだ空気に恵まれ、星空観察に最適なスポットが点在しています。例えば、米沢市の天元台高原は、標高1350メートルに位置し、四季折々の自然とともに美しい星空を楽しめるスポットです。 他にも、鶴岡市の八森山や、月山志津温泉エリアなど、光害が少なく、透明度の高い星空を堪能できる場所が多数存在します。
今回は、山形県の中でも最大限星空を楽しむことができる場所TOP3をご紹介します。
山形県で星が見える場所
今回は、山形県で星がきれいに見える場所をいくつかご紹介し、自然と触れ合いながら楽しめる場所をご紹介します。
①流星観測に最適『蔵王坊平高原』

蔵王坊平高原(ざおうぼうだいらこうげん)は、山形県上山市に位置する標高約1,000メートルの高原地帯です。蔵王連峰の南麓に広がり、四季折々の自然美を楽しめるスポットとして知られています。
蔵王坊平高原は、周囲に大きな都市がないため、光害が少なく、星空観察に適した環境です。標高が高く空気が澄んでいるため、晴れた夜には満天の星空や天の川を観察することができます。
蔵王坊平高原へのアクセス【山形市から約1時間】
住所:〒999-3114 山形県上山市永野蔵王山
アクセス方法:
・車の場合:東北中央自動車道「山形上山IC」から国道13号線を経由し、県道12号線を蔵王坊平高原方面へ進みます。ICから高原までは約30分程度です。
・公共交通機関の場合:JR奥羽本線「かみのやま温泉駅」からタクシーで約40分。または、同駅から蔵王坊平高原行きの路線バスが運行されていますが、本数が限られているため、事前に時刻表を確認することをおすすめします。
蔵王坊平高原は、四季折々の自然美と多彩なアウトドアアクティビティが魅力のスポットです。
蔵王坊平高原の中にある総合交流施設『ZAOたいらぐら』は流星群が流れる時期に星空観望会「天文フェスティバル in summer」を開催することがあり、山形天文同好会の方々が詳しい解説を行なってくれています。
また、星空観察にも適した環境で、都会では味わえない満天の星空を堪能できます。
②星のソムリエが誕生の地『やまがた天文台』
やまがた天文台は、山形大学理学部とNPO法人「小さな天文学者の会」が共同で運営する天文台で、2003年から一般公開されています。 山形大学小白川キャンパスの理学部棟屋上に位置し、市民に「宇宙を見て、感じて、楽しむ」環境を提供することを目的としています。
毎週土曜日の夜に一般公開が行われており、ドーム式の観察棟で望遠鏡を使った星空観察が可能です。天候が優れない場合でも、「星のソムリエ」の活動が始まった地としても有名で、資格を持つスタッフが宇宙に関するスライドを用いた解説や、工作教室を実施するなど、訪問者が楽しめる工夫がされています。

やまがた天文台へのアクセス【仙台市から約2時間】
住所:〒990-8560 山形県山形市小白川町1丁目4−12 理学部2号館
アクセス方法:
・車の場合:山形自動車道「山形蔵王IC」から約20分。キャンパス内の駐車場を利用可能です。
・公共交通機関の場合:JR山形駅から山交バス「山形大学前」行きで約15分、「山形大学前」下車、徒歩約5分。
定期的な一般公開や4次元宇宙シアターのほか、やまがた天文台では、手作り望遠鏡の作成や星空教室などの出前事業も行っています。
やまがた天文台は、最新の設備と多彩なプログラムで、宇宙について楽しく学ぶことができる施設です。
専門スタッフの丁寧な解説や、実際に望遠鏡を使った観察体験など、訪れる人々に新たな発見と感動を提供しています。
③五感で星を感じるスカイデッキがある旅荘『HOTEL SLOW VILLAGE』

HOTEL SLOW VILLAGE飯豊は、山形県飯豊町に位置するブティックホテルです。飯豊連峰のふもと、澄みきった風が静かに流れる豊かな地に佇む宿で、自然に囲まれた立地が特徴です。 木造2階建ての全20室からなる施設で、周囲の田園風景の中に佇む建物は水面に反射した星々の上に立つようです。
飯豊町は光害が少なく、晴れた日には満天の星空を観察できる環境が整っています。特にホテルのスカイデッキからは、星空を眺めながらジャグジーを楽しむことができ、非日常的な体験を提供します。
HOTEL SLOW VILLAGEへのアクセス【山形市から1時間30分】
住所:〒999-0602 山形県西置賜郡飯豊町萩生3549−1
アクセス方法:
・車の場合:東北中央自動車道「米沢中央IC」から約40分。ホテル正面に無料駐車場があり、大型バスや大型トラックも駐車可能です。
・公共交通機関の場合:最寄りの鉄道駅からの直通バスは少ないため、レンタカーの利用をおすすめします。
山形県飯豊町周辺は独特な自然現象が起こっています。
例えば、春の雪解け時期、白川湖に水が満ちると、新緑のシロヤナギが水中から生えているように見える幻想的な風景が広がります。この「水没林」は、写真愛好家や観光客に人気のスポットで、特に朝霧が立ち込める時間帯は神秘的な雰囲気を醸し出します。
また近くにはいいで天文台があります。観測ドームには、口径40cmのカセグレン式反射望遠鏡をはじめ、太陽専用望遠鏡やアストロカメラなど、多彩な観測機器が備えられています。 これらの設備により、月のクレーターや土星の環、木星とその衛星など、さまざまな天体を詳細に観察することができます。
まとめ
山形県では、美しい星空を守り、次世代に伝えるための取り組みが積極的に行われています。また、山形県内の自治体は、環境省が主催する「星空の街・あおぞらの街」全国協議会に加盟し、地域全体で星空保護活動を推進しています。 さらに、2024年9月には、朝日町で「星空の街・あおぞらの街」全国大会が開催され、美しい星空を守るための取り組みが評価されています。
これらの活動により、山形県は星空観察に適した環境が維持されており、訪れる人々に感動的な夜空を提供しています。ぜひ、山形県を訪れて、その美しい星空と地域の取り組みを体感してみてください
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