広島県は、瀬戸内海と中国山地に囲まれた多様な地形を持ち、都市の利便性と豊かな自然が共存する地域です。この地理的特性により、星空観察に適したスポットが県内各地に点在しています。例えば、呉市の「かまがり天体観測館」では、国内最大級の42cmマクストフ望遠鏡を備え、毎週土曜日に定例観望会が開催されています。
また、廿日市市の「もみのき森林公園」は、標高750~1000mの高地に位置し、キャンプやアスレチックを楽しみながら、澄んだ空気の中で満天の星を観察できるスポットとして人気です。
さらに、東広島市の「史跡三ッ城古墳」や呉市の「十文字山展望台」など、歴史的な場所や展望台からも美しい星空を楽しむことができます。 この記事では、そんな広島県内の星空観察に適したスポットやその魅力について、詳しくご紹介します。
今回は、広島県の中でも最大限星空を楽しむことができる場所TOP3をご紹介します。
広島県で星が見える場所
今回は、広島県で星がきれいに見える場所をいくつかご紹介し、自然と触れ合いながら楽しめる場所をご紹介します。
①ベンチからゆっくり星空シャワー『野呂山 星降る展望台』

「星降る展望台」は、広島県呉市川尻町の野呂山(のろさん)標高839.1mの山頂付近に位置する展望施設です。瀬戸内海の多島美を一望できる絶景スポットであり、夜間は周囲に光源が少ないため、満天の星空を楽しむことができます。芝生園地に2段式のテラスがあり、星座の解説板も設置されています。
展望台からは、星はもちろん下蒲刈島、安芸灘大橋、上蒲刈島などの多島美を大パノラマで楽しむことができます。昼間は瀬戸内海の美しい景色を、夜間は星空を堪能できる、贅沢なロケーションです。
野呂山 星降る展望台へのアクセス【広島市から1時間30分】
住所:〒737-2614 広島県呉市川尻町
アクセス方法:
車の場合:広島呉道路(クレアライン)呉ICから約1時間
公共交通機関の場合:JR呉線「安芸川尻駅」からタクシーで約20分、JR呉線「安芸川尻駅」から徒歩で約2時間
徒歩の場合:野呂山ビジターセンターから約5分
展望台からは、星はもちろん下蒲刈島、安芸灘大橋、上蒲刈島などの多島美を大パノラマで楽しむことができます。昼間は瀬戸内海の美しい景色を、夜間は星空を堪能できる、贅沢なロケーションです。「星降る展望台」は、瀬戸内海の多島美と満天の星空を同時に楽しめる、広島県内でも屈指の絶景スポットです。野呂山 星降る展望台に立てば、眼前に広がる瀬戸内の島々と夜空に浮かぶ無数の星々に、言葉を失うかもしれません。
展望台には解説板があり、ただ「見る」だけでなく、星座の物語に触れながら夜空を感じることができます。芝生の上に寝転がって、何もせずにただ星を眺める。そんな、ゆったりと流れる贅沢な時間を求める人にこそ、この場所はおすすめです。
②ビーチすぐ!海辺の天文台『呉市かまがり天体観測館』

呉市かまがり天体観測館(くれしかまがりてんたいかんそくかん)は、広島県呉市蒲刈町の上蒲刈島に位置する、一般公開型の天文台です。1989年に開館し、国内最大級の42cmマクストフ式望遠鏡をはじめとする複数の大型望遠鏡を備えています。施設は「県民の浜」内にあり、美しいビーチに隣接した全国でも珍しい海辺の天文台として知られています。
呉市かまがり天体観測館へのアクセス【広島市から80分】
住所:〒737-0402 広島県呉市蒲刈町大浦8160
アクセス方法:
車の場合:広島市内から:クレアライン呉IC → 国道185号線 → 安芸灘大橋(有料) → 県道74号線 → 蒲刈大橋 → 県道287号線 → 県民の浜
山陽自動車道高屋ICから:東広島・呉自動車道 → 馬木IC → 国道375号線 → 黒瀬 → 県道334号線 → 安浦 → 国道185号線 → 安芸灘大橋(有料) → 県道74号線 → 蒲刈大橋 → 県道287号線 → 県民の浜
公共交通機関の場合:JR呉線広駅前バス停から「瀬戸内産交バス」乗車、「営農センター」バス停下車、徒歩約30分
広島バスセンターから沖友天満宮前行きバス乗車、「恋ヶ浜」バス停下車、徒歩約15分
呉市かまがり天体観測館は夏の時期には、浜辺に寝転がって天の川を眺めることができるなど、自然の中での星空観察が魅力です。また、昼間でも太陽観察や宇宙・天文に関する話、望遠鏡の使い方や天体に関する質問を受け入れています。
毎週土曜日の19:30〜21:00には、定例観望会が開催されています。この観望会では、館長やボランティアスタッフが望遠鏡の使い方や星座の解説を行い、初心者でも気軽に天体観測を楽しむことができます。また、夏休み期間中は、自由研究や宿題のために訪れる小学生も多く、子どもたちにも親しまれています。
③ホテルに巨大望遠鏡が!?『ホテル白竜湖リゾート』
「白竜湖リゾート 牟田天文台(むたてんもんだい)」は、広島県三原市大和町に位置するリゾート施設「ホテル白竜湖リゾート」内にある天文台です。この天文台は、元広島大学学長である牟田泰三氏の監修のもと設立され、彼の名前を冠しています。宿泊者は、天体観測やプラネタリウム鑑賞など、宇宙の神秘を身近に感じる体験ができます。
牟田天文台には、ミード社製の口径250mm、焦点距離2500mmの望遠鏡が設置されており、月や惑星、星雲などの天体を鮮明に観察することが可能です。また、宿泊者は無料で天文台を利用できるため、気軽に本格的な天体観測を楽しめます。
ホテル白竜湖リゾートへのアクセス【広島市から1時間30分】
住所:〒729-1322 広島県三原市大和町箱川4007−7
アクセス方法:
車の場合:山陽自動車道 河内ICより約25分・三原・久井ICより約20分
公共交通機関の場合:JR山陽本線 河内駅下車、タクシーで約8分・広島空港からタクシーで約20分
ホテル白竜湖リゾートは、天文台だけでなく、四国から取り寄せた天然緑石を使用した大岩風呂や、アロマサウナ、シルク風呂などの貸切風呂を備えています。
また、湖畔の美しい景色を望むレストランや、地元の食材を活かした料理も魅力の一つです。宿泊プランによっては天体観測やプラネタリウム鑑賞が含まれており、季節ごとの星空を楽しむことができます。詳細は、ホテル白竜湖リゾートの公式ウェブサイトをご確認ください。
「白竜湖リゾート 牟田天文台」は、自然豊かな環境の中で、本格的な天体観測とリラクゼーションを同時に楽しめる貴重な施設です。家族やカップルでの特別な時間を過ごすのに最適な場所であり、日常を忘れて星空に癒されるひとときを提供してくれます。
まとめ
広島県は、都市部から少し足を延ばすだけで、豊かな自然と澄んだ空気に包まれた星空観察スポットが数多く存在します。他にも、庄原市の「休暇村帝釈峡」では、宿泊施設から星空観察が楽しめる体験プログラムが実施されており、家族連れにも好評です。
また、東広島市の「東広島天文台」では、年に数回、特別観望会が開催され、月や惑星、二重星などを大型望遠鏡で観察することができます。 これらのスポットでは、星空観察だけでなく、キャンプや温泉、地元の食材を使った料理など、広島ならではの体験も楽しめます。ぜひ、広島県の美しい星空とともに、自然と文化が織りなす魅力を体感してみてください。
コメント