もくじ
うみへび座の特徴
うみへび座(Hydra)は、全88星座の中で最も広範囲にわたる星座であり、春の空に見ることができます。この星座は地球の赤道から南を見下ろした方向に位置しており、その形は実際に長くて細い「海蛇」のように見えます。
主な特徴は、うみへび座の「頭」を構成する星々と、その「体」を形作る一連の星々です。一番明るい星でも心臓の位置にあるルファルドで2等星です。なので、その大きさほど存在感は大きくない星座です。
うみへび座にまつわる神話
古代ギリシャの神話によると、うみへび座はヘラクレスが二番目の十二功労として、多頭の水蛇ヒュドラを倒したことを象徴しています。
ヒュドラはレルネ湖に住む不死の怪物で、その頭を切り落とすとすぐに新しい頭が生えてきたとされています。また、かに座との関わりでも有名です。ヒュドラがヘラクレスに負けていると蟹が飛び出し対抗したが踏み潰されてしまうというものです。
不死身ですが最後には焼かれ再生できないようにされ大岩で潰されました。ヘラクレスを苦戦させたヒュドラが星座になり、うみへび座になりました。
うみへび座が見れる季節・探し方
日本では、春から初夏にかけて南の空で見ることができます。まず、春の大三角の一角、おとめ座のスピカを見つけます。そして、その東(左側)を見ると、やや暗い星々が線を描いて南方向へと続いています。
これがうみへび座の「体」です。さらにスピカから西方向に見ると、うみへび座の「頭」を形成する星々が見えます。星々が比較的暗く高い位置に上がってこないため、明るい街灯がない場所での観察をおすすめします。
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