茨城県は、豊かな自然環境と多様な地形に恵まれ、星空観察に適したスポットが数多く存在します。
茨城県は、その自然環境と先進的な科学技術の融合により、星空観測に最適な地域として知られています。特に、県北部にある常陸大宮市の周辺地域は、光害が少なく、天の川を含む多くの星座をクリアに観測できることで人気があります。
また、つくば市では科学技術を活用した星空体験が提供されており、星の観測だけでなく、教育的な側面も強く、訪れる家族や学生にとって魅力的なスポットとなっています
今回は、茨城県の中でも最大限星空を楽しむことができる場所TOP5をご紹介します。
茨城県で星が見える場所
今回は、茨城県で星がきれいに見える場所をいくつかご紹介し、自然と触れ合いながら楽しめる場所をご紹介します。
①鳥居×海×星のフォトスポット『大洗磯前神社』

大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)は、茨城県東茨城郡大洗町に位置する神社で、太平洋を望む高台に鎮座し、美しい景観が特徴です。
大洗磯前神社の象徴ともいえる「神磯の鳥居」は、海中の岩礁上に立つ鳥居は星×海×鳥居の撮影が幻想的だと話題になっています。
大洗磯前神社へのアクセス【東京から1時間30分】
住所:〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
アクセス方法:
・車の場合:東水戸道路「水戸大洗IC」から約15分
・公共交通機関の場合:JR常磐線「水戸駅」から鹿島臨海鉄道に乗り換え、「大洗駅」下車、徒歩約20分
大洗磯前神社は、海と神社が織りなす美しい景観が魅力です。特に神様が降り立ったと言われる神磯の鳥居と満点の星々とのコラボレーションは、一見の価値があります。
歴史ある建造物と自然の美しさを同時に楽しめるスポットとして、訪れてみてはいかがでしょうか。
②宇宙開発の最前線『JAXA 筑波宇宙センター』


筑波宇宙センター(TKSC)は、茨城県つくば市に位置する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の主要な事業所で、1972年に開設されました。
約53万平方メートルの敷地内には、人工衛星の開発・運用、宇宙飛行士の訓練、ロケットの研究など、日本の宇宙開発を支えるさまざまな施設が集約されています。
JAXA 筑波宇宙センターへのアクセス【東京から約1時間】
〒305-0047 茨城県つくば市千現2丁目1−1 宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター展示館
アクセス方法:
・電車・バスの場合:つくばエクスプレス「つくば駅」下車。駅からタクシーで約10分。または、関東鉄道バス「筑波大学中央行き」に乗車し、「物質材料研究機構」バス停で下車、徒歩約1分。
・車の場合:常磐自動車道「桜土浦IC」から約15分。センター内には見学者用の駐車場が50台分あります。
センター内の「ロケット広場」には、全長50メートルのH-IIロケットの実機が展示されています。 その迫力ある姿は、宇宙開発のスケールの大きさを実感させてくれます。
通常、展示館「スペースドーム」では、人工衛星や宇宙ステーション「きぼう」の実物大モデルなどが展示され、日本の宇宙開発の歴史と最新の成果を学ぶことができます。 ただし、2024年6月5日から2025年4月20日まで、建屋の外壁更新作業のため閉鎖されています。
筑波宇宙センターは、日本の宇宙開発の最前線を体感できる貴重な施設です。実物大のロケットや衛星の展示を通じて、宇宙への夢や技術の進歩を肌で感じることができます。家族連れや学生の学習の場として、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
③科学者が集う街で宇宙を知る『つくばエキスポセンター』

つくばエキスポセンターは、茨城県つくば市に位置する科学技術に関する展示施設で、1985年の科学万博を契機に設立されました。 科学技術の普及と理解促進を目的とし、最新の科学技術や宇宙に関する展示を行っています。
館内には、宇宙、地球、生命、環境など多岐にわたる科学展示があり、子供から大人まで楽しめる内容となっています。特に、体験型の展示や実験教室など、参加型のプログラムが充実しており、科学への興味を深めることができます。
つくばエキスポセンターへのアクセス【東京から約2時間】
住所:〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目9
アクセス方法
・電車の場合:つくばエクスプレス「つくば駅」A2出口から徒歩約5分
・車の場合:常磐自動車道「桜土浦IC」から約15分
つくばエキスポセンターのプラネタリウムは、世界最大級のドームスクリーンを備えており、臨場感あふれる星空体験が可能です。最新の投影システムにより、リアルで美しい宇宙の映像を楽しむことができます。
つくばエキスポセンターは、最新の科学技術や宇宙の魅力を体感できる施設です。世界最大級のプラネタリウムや多彩な体験型展示を通じて、楽しみながら学ぶことができます。家族連れやカップル、学生など、幅広い層におすすめのスポットです。
④桜とパラボラアンテナの激レアスポット『さくら宇宙公園』

さくら宇宙公園(正式名称:高萩市衛星通信記念公園)は、茨城県高萩市石滝に位置し、日本で初めてテレビ衛星中継を受信した地を記念して設立された公園です。 園内には、茨城大学の宇宙科学教育研究センターである宇宙電波館や、国立天文台の大きなパラボラアンテナが設置されています。これらの施設は、生涯学習活動の場としても活用されています。
公園内には約300メートルにわたる桜並木があり、春には美しい桜のトンネルが楽しめます。桜越しに見える巨大なパラボラアンテナとのコントラストは、他では見られない独特の景観を提供します。
さくら宇宙公園へのアクセス【東京から2時間】
住所:〒318-0022 茨城県高萩市石滝608−1
アクセス方法:
・電車・バスの場合:JR常磐線「高萩駅」からタクシーで約10分、またはバスで約10分乗車後、最寄りのバス停から徒歩約10分
・車の場合:常磐自動車道「高萩IC」から約15分
園内に設置された国立天文台のパラボラアンテナや宇宙電波館は、宇宙や天文学に興味を持つ人々にとって学びの場となっています。
さくら宇宙公園の中にある宇宙電波館では、宇宙電波観測に関する研究や教育活動が行われています。事前予約をすれば、館内の見学が可能で、宇宙に旅立ったメダカの子孫が飼育されているなど、興味深い展示もあります。
またアポロ計画の月面着陸の場面をテレビで放送したアンテナの一部が公園内に展示されていたりします。
さくら宇宙公園は、宇宙科学と桜が融合した日本有数の公園です。春には満開の桜と巨大なパラボラアンテナと星のコラボレーションが楽しめ、訪れる人々に特別な体験を提供します。家族や友人と一緒に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
⑤一晩中星と共に『プラトーさとみ』

プラトーさとみは、茨城県常陸太田市里川町に位置する標高780メートルの高原にある宿泊施設です。 広大な自然に囲まれ、宿泊棟やキャビン、バーベキューハウス、天文台(アストロさとみ)など、多彩な施設が揃っています。 また、オートキャンプ場も併設されているため一晩中星を見ることも可能です。
プラトーさとみの最大の魅力は、澄んだ空気と高地ならではの満天の星空です。施設内の天文台「アストロさとみ」には20センチメートルの屈折望遠鏡が備えられており、宿泊者は天体観測を楽しむことができます。 定期的に開催される星空観望会も開催されています。
プラトーさとみへのアクセス【東京から約2時間】
住所:〒311-0501 茨城県常陸太田市里川町863−35
アクセス方法:
・車の場合:常磐自動車道「日立南太田IC」より約60分
・公共交通機関の場合:最寄りの鉄道駅やバス停からのアクセス情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
里美カントリー牧場内にある天文台アストロさとみはさまざまな望遠鏡が用意されていています。 プラトーさとみでは、年間を通じて星空観望会が開催されています。参加費は大人500円、小中学生300円、未就学児150円です。観望会や天文台を使用・参加には事前予約が必要です。
近くには風車もあり、星とのコラボレーション撮影も良いかもしれません。
プラトーさとみは、豊かな自然環境と充実した施設が魅力の高原リゾートです。星空観察やアウトドア活動を通じて、天然のプラネタリウムの下、日常から離れた特別な時間を過ごすことができます。家族や友人とともに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
茨城県は自然豊かな環境と先進的な研究施設を有しており、これらの条件が相まって、星に関連するイベントやアクティビティが活発に行われています。
茨城県は星と宇宙に興味のある方々にとって、観測技術を学ぶだけでなく、自然と触れ合いながら宇宙の美しさを感じることができる理想的な場所であると言えるでしょう。
茨城県は、光害が少ないエリアが多く、天の川や流星群などの美しい星空を観察するのに適した環境が整っています。ぜひ、茨城県を訪れて、その美しい星空を体感してみてください。
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