和歌山県は、豊かな自然と広大な海に囲まれた地域で、星空観賞にも最適な環境が整っています。特に、紀伊山地の山間部や熊野古道周辺、太平洋に面した海岸沿いでは、光害が少なく、満天の星を楽しむことができます。天候条件が良ければ、天の川がはっきりと見え、流星群や季節ごとの星座観測にも絶好のスポットとなります。和歌山ならではの星空の魅力を満喫できる場所や、星空をより美しく観るためのポイントについて詳しく紹介していきます。
今回は、和歌山県の中でも最大限星空を楽しむことができる場所TOP3をご紹介します。
和歌山で星が見える場所
今回は、和歌山県で星がきれいに見える場所をいくつかご紹介し、自然と触れ合いながら楽しめる場所をご紹介します。
①神聖な土地で星空ウォッチ『熊野本宮大社 大斎原』

まず、大社近くの大斎原(おおゆのはら)は、熊野本宮大社の旧社地であり、広い空が開けているため、星を見るには良い場所です。ただし、夜間は足元が暗くなるため、懐中電灯を持参するのが安全です。
また、熊野古道沿いにある発心門王子(ほっしんもんおうじ)の周辺もおすすめです。この場所は街灯がほとんどなく、山の中に広がる静かな環境で、満天の星空を楽しむことができます。標高が少し高いため、空気が澄んでおり、より多くの星が見えるのも魅力です。
さらに、熊野本宮大社から車で10〜15分ほどの距離にある川湯温泉や湯の峰温泉も、星空観察に適したスポットです。特に川湯温泉では、河原に座りながら夜空を眺めることができるため、温泉とともにリラックスした時間を過ごせます。
熊野本宮大社 大斎原へのアクセス【大阪から3時間】
住所:〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1
アクセス方法:公共交通機関でのアクセス
最寄り駅: JR紀伊田辺駅または新宮駅
バス: 紀伊田辺駅・新宮駅から熊野本宮大社行きのバス(約2時間)
注意点: バスの本数が少ないため、事前に時刻表を確認することが重要。
車でのアクセス大阪方面から:阪和自動車道 → 紀勢自動車道 → 国道311号線(約3.5~4時間)
名古屋方面から:東名阪道 → 紀勢自動車道 → 国道42号線 → 国道311号線(約4.5~5時間)
大斎原は社内撮影禁止ですが境内の外は大丈夫です。 星と神社の最高のローケーションなのは田植え直前の大鳥居です。水面に星が写り大きな鳥居が悠然と立つ風景は幻想的と言わざるおえません。 現地には電気柵が設置されているため、夜間は気をつけて田んぼに侵入しないようにしましょう。
熊野本宮大社は神聖な場所であるため、静かに星を観察し、周囲の環境を大切にすることも忘れてはいけません。
このように、熊野本宮大社周辺は、自然と神話が調和する特別な星空観察スポットです。適切な準備を整えれば、幻想的な星の世界を存分に楽しむことができるでしょう。
②星の動物園『みさと天文台』

みさと天文台は、和歌山県紀美野町にある天文台で、正式名称は「紀美野町立みさと天文台」です。標高約430メートルの山頂に位置し、光害の影響が少ないため、肉眼で天の川が見えるほど美しい星空を楽しむことができます。
一般公開用としては世界屈指の口径105cmのカセグレン式反射望遠鏡を備えており、天体観測に適した環境が整っています。この望遠鏡は、一般公開用としては世界でもトップクラスの規模を誇り、月のクレーターや土星の環、遠くの銀河まで観測できます。

カセグレン式とは?こちらの記事をチェック!
みさと天文台では、訪れる人が星空をより楽しめるように、さまざまなプログラムが用意されています。週末にはプラネタリウムのライブ解説や3Dシアターでの上映が行われ、実際の星空とともに天文学の基礎知識を学ぶことができます。
また、星空ツアー「NeXT」では、当日の天候や星の状況に合わせてリアルタイムで天体観測が行われ、参加者がその日のベストな星空を体験できるのが魅力です。
みさと天文台へのアクセス【大阪から2時間】
住所:〒640-1366 和歌山県海草郡紀美野町松ケ峯180
アクセス方法:
・車でのアクセス 阪和自動車道「海南東IC」から国道370号線を利用し、約50分で到着します。駐車場は無料で利用できます。
・公共交通機関でのアクセス 最寄り駅はJRきのくに線の「海南駅」ですが、駅からの直通バスはありません。海南駅からタクシーを利用する場合、片道約50分かかります。公共交通機関のみでのアクセスは難しいため、レンタカーの利用をおすすめします。
みさと天文台では、年間を通して特別な天体現象に合わせたイベントが開催されています。例えば、流星群が見られる時期には「流星観察会」が実施され、参加者は望遠鏡や双眼鏡を使って流れ星を観察できます。
また、日食や月食があるときには特別観測会が開かれ、解説付きで天体ショーを楽しめるのも魅力です。これらのイベントは事前予約が必要な場合が多いため、公式サイトで最新情報を確認してから訪れるのが良いでしょう。
みさと天文台は、世界屈指の反射望遠鏡を使った本格的な天体観測ができる貴重な施設です。天文に興味がある人はもちろん、星空を眺めながらリラックスした時間を過ごしたい人にもぴったりの場所といえるでしょう。
③最高のグランピング星空体験『W.A.S riverside nature terrace 星降るテラス』
W.A.S Riverside Nature Terrace「星降るテラス」は、和歌山県有田川町の自然豊かな環境に位置する宿泊施設です。高野山を源流とする透明度の高い有田川に面し、緑に囲まれた静寂な高台に佇むコテージやグランピングドームを提供しています。
各コテージには客室露天風呂、ウッドデッキ、BBQスペース、そして360度の星空を楽しめる「星降るテラス」が完備されており、自然を五感で満喫する特別な時間を過ごすことができます。
愛犬専用のドッグラン付きグランピングドームがあり、ペット同伴での宿泊が可能です。ワンちゃんもストレスフリーな滞在を楽しめる環境が整っています。
W.A.S riverside nature terrace 星降るテラスへのアクセス【大阪から2時間】

住所:〒643-0521 和歌山県有田郡有田川町清水607
アクセス方法:
・車でのアクセス:阪和自動車道「有田IC」から国道480号線を清水方面へ約50分。
・公共交通機関でのアクセス:JRきのくに線「藤並駅」からタクシーで約50分。 </aside>
季節ごとに特別なイベントが開催されています。例えば、12月には「星降るまちしみず 冬の花火祭」が行われ、地元の伝統舞踊や花火を楽しむことができます。最新のイベント情報は、公式ウェブサイトやSNSで随時更新されています。
W.A.S Riverside Nature Terrace「星降るテラス」は、自然の中でのんびりと過ごしたい方や、愛犬と一緒に特別な時間を過ごしたい方に最適な施設です。客室露天風呂や星空を楽しめるテラス、多彩なアクティビティなど、魅力的な要素が詰まっています。都会の喧騒を離れ、心身ともにリフレッシュできる場所としておすすめです。
まとめ
和歌山県には、山間部や海辺など多彩なロケーションで星空を楽しめるスポットが点在しており、特に世界遺産・熊野古道の静寂の中で眺める星空は格別です。
波の音を聞きながら夜空を見上げる海岸沿いの観測スポットも魅力的で、和歌山ならではの自然と星の共演を満喫できます。天候や月の明るさを考慮しながら訪れれば、より美しい星空に出会えるはずです。和歌山の澄んだ夜空の下で、幻想的な星々の輝きを存分に楽しんでみてください。
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