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梅雨を楽しむ6月の天体観察

梅雨といえば、湿度が高くてジメジメとした季節で、外に出るのも億劫で天体観察にはあまり適していないと思われがちです。しかし、梅雨には梅雨の良さと楽しむ方法があります。

今回は、梅雨の時期に見られる特別な星座と

梅雨の時期に星を楽しむ方法について探っていきましょう。

もくじ

星座

夏の大三角形・はくちょう座、わし座、こと座

日本の梅雨の時期、6月から7月にかけて、空に広がる星座の中でも目立つのが「夏の大三角形」です。この大三角形を形成するのは、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル、こと座のベガの3つの明るい星です。特に、はくちょう座のデネブはその明るさから、梅雨の晴れ間にもよく見えます。また、わし座のアルタイルとこと座のベガも同様に明るく、三角形の形状を視認しやすいです。

ヘルクレス座

梅雨の季節に見える星座として「ヘルクレス座」も挙げられます。ヘルクレス座は、星が密集した球状星団M13を含んでいることで知られています。M13は肉眼では難しいですが、双眼鏡や小型の望遠鏡を使えば、梅雨の晴れ間に確認することができます。

さそり座と天の川

梅雨が明けるころに南の空に見える「さそり座」。さそり座はその特徴的な形状から見つけやすく、また、その近くには天の川が流れています。天の川の中心部はさそり座の方向にあるため、梅雨明けの夜空には、さそり座と天の川を一緒に観察することができます。

しし座

最後に、しし座は、春から初夏にかけて見ることができる星座で、特に梅雨の晴れ間にはその輝きを楽しむことができます。しかし、雲間から覗く星々を眺める機会は限られているため、その存在を知っていれば、ちょっとした幸運を感じるかもしれません。

しし座はラテン語で「レオ」を意味し、その名前の通り、獅子を象った星座です。大きな星団を持つしし座は、全体像を掴むのは難しいかもしれませんが、その中心に位置する一等星、レグルスは見つけやすいです。この星は、獅子の心臓を表しているとされ、青白く明るく輝いています。

また、しし座は春の大三角の一角を成す星座でもあります。これは、金星や木星といった明るい惑星と一緒に見ることができるため、その存在を知っていれば、梅雨の晴れ間に美しい星空を堪能することができるでしょう。

梅雨に楽しむ天体観測・体験

ここからは梅雨の時期に楽しめる天体観測、体験を考えていきます。

天体観察の準備

梅雨の天体観察を成功させるためには、天候による制約を考慮した準備が必要です。晴れ間を見つけることは困難ですが、雲間から星を観察することは可能です。天気予報をチェックし、晴れ間が出る可能性がある時間帯を見つけましょう。また、雨具と懐中電灯は必須アイテムです。万が一の雨に備えてレインコートを用意し、暗い場所での観察に備えて懐中電灯を持っていくことをお勧めします。

梅雨の特別な現象

梅雨の時期は天体観察にとっては難しい季節ですが、雨がもたらす特別な現象も観察の対象となります。その一つが月暈(つきがさ)」です。月暈は月の周りに現れる光の輪で、雨雲に含まれる水滴が月光を屈折させることで発生します。晴れた日には見ることのできないこの美しい現象は、梅雨の天体観察の醍醐味と言えます。

屋内での天体観察『お部屋プラネタリウム』

梅雨の間に外での観察が困難な場合、お部屋プラネタリウムは最適な選択肢です。プラネタリウムは天候に左右されず、星座を詳細に観察することができます。この季節に注目すべき星座は「はくちょう座」です。はくちょう座は夏の大三角形の一部を形成しており、特にその頂点にあたるデネブは明るく輝いています。プラネタリウムでは、デネブをはじめとするはくちょう座の星々を見て、夏の星空の予習をしましょう。

梅雨の雲を利用した幻想的な空

梅雨の雲は、ある種の天体観察に利用できます。例えば、雲の隙間から差し込む月明かりは、雲を照らし出し、幻想的な風景を作り出します。また、梅雨の雲は大気中の水分を多く含んでいるため、虹の発生確率も上がります。虹は太陽光が雨滴に反射・屈折することで発生し、天体観察の一部と言えるでしょう。

【まとめ】

梅雨に楽しむ天体観察というテーマで、梅雨の雑学や星座の観察方法について紹介しました。

これらの星座を探しながら、梅雨の季節でも天体観察を楽しんでみてください。晴れ間を見つけて、夜空を見上げることは、自然と宇宙の美しさを感じる素晴らしい体験が待っています。

天候に左右されず、さまざまな方法で天体観察を楽しむことで、梅雨の季節も新たな視点で楽しむことができます。

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