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1週間が7日のワケ。13日の日もあった!?

私たちの週が7日間なのは、なぜでしょうか? これは古代の天文学と神話が混ざり合って形成された結果です。太古の時代から人々は天体を観察していました。その中で特に注目されたのは、太陽、月、そして見える5つの惑星:金星、火星、木星、土星、水星の合計7つの天体でした。古代の人々にとって、これらの天体は特別な存在であり、多くの場合、神々と関連づけられました。

例えば、古代ローマ人は金星を愛と美の女神ヴィーナス、火星を戦争の神マーズと結びつけました。これらの神々の名前は、後の西洋の曜日の名前の由来となります。火曜日(Tuesday)はマーズ(Mars)の日、金曜日(Friday)はヴィーナス(Venus)の日という関連性が見られます。

もくじ

曜日の名称

前述の通り、曜日にはそれぞれ天体の名前がついています。

暦を初めに考えた時代、夜空を観察し規則性を発見していきました。そうするうちに他の星々と違う動きをする7つの天体を発見しました、それが水星、金星、火星、木星、土星、太陽、月です。いずれこれらの天体は神聖しされ重要な役割を持ってくるようになりました。

順番はどう決めた

古代エジプトでは地球は宇宙の中心という考え方『天動説』を支持していました。

そして天動説では月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星の順に回っていると考えられていました。

順番の決め方はこうです

まずは時間から決めていかれました。時間の1時間目は一番遠くの星『土星』2が木星、3が火星、4が太陽、5が金星、6が水星、最後に月です。そして土星に戻る、というルールになりました。そうすると1日の時間が最後火星で終わり、2日目から時間を数えると太陽から始まります。そして水星で終わる。こうして少しずつのずれを見ていくと7日で元の周期に戻ります。

その結果その日一番初めに来る時間の天体を1日を支配する物と考え、日にそれぞれ天体の名前がつきました。

しかしこのルールだと1週間の始まりは土曜日からになります。

これは古代エジプト人に攻撃されていたヘブライ人が、週の初めを土曜日にしていたのを週の終わりにした。というのが説の一つです。

その後

この体系は後にローマ帝国によって採用され、各曜日が特定の神々に捧げられました。これが現代の週の起源であり、世界の多くの文化で採用されている一週間7日間の理由です。

また、ローマ帝国の曜日の名前は、主にローマ神話の神々に由来しています。しかし、これらは一部、ギリシャ神話の神々に対応する形で取り入れられています。

Solis(日曜日) 太陽神ソル(またはヘリオス)

Lunae(月曜日) 月神ルーナ(またはセレーネ)

Martis(火曜日) 戦神マールス(またはアレース)

Mercurii(水曜日) 商業と旅行の神メルクリウス(またはヘルメス)

Iovis(木曜日) 主神ユピテル(またはゼウス)

Veneris(金曜日)愛と美の女神ウェヌス(またはアフロディーテ)

Saturni(土曜日) 農業の神サトゥルヌス(またはクロノス)

がその後、次のようになりました。

日曜日 Sunday

月曜日 Monday

火曜日 Tuesday

水曜日 Wednesday

木曜日 Thursday

金曜日 Friday

土曜日 Saturday

世界の異なる週

週とその長さは文化によって異なり、世界中に様々な形が存在します。それらはそれぞれの文化の歴史、宗教、天文学的な観察によって形成されてきました。現在はほとんど7日間のグレゴリオ暦を採用してているのですが過去にはさまざまな考え方をされてきました。

七日間の週

最も広く知られている形式であり、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の影響を強く受けています。これらの宗教は創造の物語である旧約聖書の伝統に基づいて、神が6日間で世界を創造し、7日目に休息を取ったという考え方を持っています。

五日間の週

古代ローマでは市場の日が五日ごとに設けられており、このリズムは一種の週として機能していました。

十日間の週

フランス革命期のフランスでは、共和暦と呼ばれる新しいカレンダーシステムが導入されました。それは週を10日と定め、3つの週が1つの月を形成するようにデザインされていました。

六日間の週

アフリカの一部の文化、特にアカン人の間では、週は6日間とされています。

四日間、八日間、十三日間の週

メソアメリカの文化では、特にマヤ文明では、さまざまな長さの週が存在しました。これらは複雑な暦のシステムの一部で、宗教的、占星術的な目的で使用されていました。

面白い週に関する雑学

フランス革命の10日週

一般的に7日の週が一般的ですが、フランス革命期には10日間の週が採用されました。これはフランス革命カレンダーの一部で、理由としては、十進法を基にした新しい制度を作り出す試みの一環であったこと、またキリスト教伝統との断絶を試みた結果でした。しかし、この10日間の週は人々にとってあまりにも長すぎ、休みが少なすぎると感じられ、最終的には廃止されました。

ソビエト連邦の5日週と6日週

1920年代から1930年代にかけて、ソビエト連邦では生産力を上げるために週を5日制または6日制とする試みが行われました。しかし、このシステムは混乱を招き、家族や友人が同じ休日を共有できなくなるなどの問題を引き起こしました。結果として、この試みは最終的に1940年に放棄され、7日の週が再導入されました。

古代のマーケットデー

古代ローマでは、週に相当する時間単位として「nundinae」と呼ばれる8日間の周期がありました。これは市場の日が設けられたもので、現代の週末のような役割を果たしていました。

ジュエリーや色と曜日

タイでは、曜日ごとに異なる色や宝石が関連付けられています。例えば、月曜日は黄色やムーンストーン、火曜日はピンクやローズクォーツなどです。これは、タイの伝統や文化、宗教的信念に基づいています。

“週”の語源

英語の”week”は、古英語の”woec”に由来し、これは”変更”または”遷移”を意味します。これは、週が時間の流れの中での一つの明確な単位、または”変更”を示すものとして捉えられていたことを示しています。

中国の太陰暦と十干十二支

古代中国では、太陰暦を基にした独自の時間計算法が用いられていました。その中でも特に重要なのが十干十二支で、これは日、月、年の長さを測るための体系でした。一方、7日間の週は西洋からの影響を受けて後に導入されました。

【まとめ】

「週」という概念は、時間を区切る単位として各地の文化や歴史に大きな影響を与えてきました。最も一般的な7日間の週は、約4000年前のバビロニアに起源を持ち、天文学的な観察から生まれました。また、ユダヤ、キリスト教、イスラム教の創造の物語も7日間の週の普及に寄与しました。

週という時間単位は、私たちの生活リズムを形成し、社会活動を組織し、文化的な意味を提供する重要な要素であり続けています。それは歴史を通じて進化し、変化し、それぞれの時代と場所に適応してきました。

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