この記事では、西日本にある星を祀る神社仏閣の中から特に魅力的な「5選」を紹介します。
それぞれのパワースポットが持つ歴史や伝説、星にまつわる神話や信仰を探りながら、星空との特別なつながりを体験してみましょう。
北斗七星を祀る『星田妙見宮』|大阪
この神社は桜の名所としても有名で、交野八景の一つに数えられる「妙見の観桜」として選ばれています。 春には多くの人々がこの美しい桜を見るために訪れます。
このように、歴史的な背景と自然の美しさが融合したこの神社は、 訪れる人々にとって特別な場所となっています。
また、この神社は交野にある「降星伝説」の地の一つとしても知られています。 この伝説によると、北斗七星が天から降りてきて、三箇所に分かれて落ちたとされ、 その一つがこの神社の地です。
陰陽道における最強の霊符である太上秘法鎮宅霊符(たじょうひほうちんたくれいふ)があり大阪でも屈指のパワースポットです。
星田妙見宮の御朱印は星にまつわるものが多いです!北斗七星が描かれたものや七夕の物など特別なものをお受け致しましょう。
星田妙見宮は何を祀る神社か
平安時代に弘法大師(空海)が大阪の交野に来たときに獅子の洞窟に入りお経を唱えると空から北斗七星が降りてきて三箇所に落ちたという伝説から『北斗七星』と『明の明星』を祀る仏閣です。
またこの地は先ほどの伝説から星田と呼ばれており七夕にも深い関わりがあります。そのため七夕祭は大規模に開催されており『織女石』と呼ばれる織姫を祀る石が祀られています。
『御祭神』
天之御中主大神 | アメノミナカヌシノオオカミ |
---|---|
高皇産霊大神 | タカミスビノオオカミ |
神皇産霊大神 | カミムスビノオオカミ |
仏教:北辰妙見大菩薩 | |
道教・陰陽道:太上神仙鎮宅霊符神 |
星田妙見宮への住所・アクセス
住所
576-0016大阪府交野市星田9丁目60-1
JR学研都市線 星田駅 徒歩20分|京阪電車交野線 私市駅 徒歩30分
授与所窓口受付時間
平日 8:00~16:30
土日祝8:00~17:00
<10月下旬~12月末日>16時半
ご祈祷受付時間
9:00~15:30
星の曼荼羅がある『大将軍八神社』|京都
大将軍八神社の宝物殿には星を司る神様の像がたくさん並んでいて、これを「立体星曼荼羅」と呼びます。この神像たちは、宇宙や星に関する古い日本の宗教の考え方を表しています。
全部で約80体の神像があり、1972年には国の重要文化財に指定されました。 神像にはいろいろな種類がありますが、特に多いのは武器を持った武人の姿をした像です。
他にも平安貴族のような姿の像や、子供の姿をした像もあります。 これらの像は、昔の人々が星や宇宙に対して持っていた信仰や考え方を表しています。
大将軍八神社のご朱印帳はデザインがとても星座をかたどっていてとてもかっこいいですよ!
大将軍八神社は何を祀る神社か
平安京を作る時に京都御所の北西の角にあって、悪い方角から来る災いを防ぐための場所でした。
最初は陰陽道に基づいて作られ、星神である大将軍を祀る社となりました。 大将軍は北極星や北斗七星の象徴として扱われることも多いです。
江戸時代になると、この神社は「大将軍村」の守り神として大切にされるようになりました。 その後、信仰の内容が少し変わって、「大将軍八神宮」とも呼ばれるようになりました。
この神社では、最初は「大将軍」という神様を祀っていましたが、明治時代になって神道が国の宗教になった時、スサノオノミコトという神様や他の神様たちも一緒に祀るようになり、「大将軍八神社」という名前になりました。
『御祭神』
陰陽道 | 祭神 | 読み |
---|---|---|
太歳神 | 天忍穂耳命 | アメノオシホミミ |
大将軍 | 素戔嗚尊 | スサノオノミコト |
大陰神 | 市杵嶋姫命 | イチキシマヒメ |
歳刑神 | 田心媛命 | タキリビメ |
歳破神 | 湍津姫命 | タギツヒメ |
歳殺神 | 天穂日神 | アマノホヒ |
黄幡神 | 活津彦根神 | イクツヒコネ |
豹尾神 | 熊野櫲樟日命 | クマノクスビ |
大将軍八神社への住所・アクセス
大将軍八神社〒602-8374京都府京都市上京区一条御前西入ル3西48
授与所窓口受付時間平日 9:00~17:00
【方徳殿】特別拝観日以外は休館(5月1日~5日/11月1日~5日(年二回))
京福電車 北野白梅町 徒歩7分
【大将軍八神社】宮司と巡る星神の世界、陰陽道から天地明察まで~日本最古級の天球儀、80体の神像が表す宇宙、方徳殿を特別拝観~
隕石を祀る神社『星神社』|岡山
岡山空港の近くにあり地域からも親しまれている神社でその昔、奈良時代にこの地域で突然明るい光と大きな地響きが起こりました。 その出来事の後、35日間も星神山の頂上は雲で覆われ、山の中からも光が見えました。 この不思議な現象に恐れを感じた村の人々は、陰陽師を招いて何が起こっているのかを占ってもらいました。 陰陽師は、天から3つの星がこの地に落ちたと伝えました。 そして、この3つの星を敬うことで、この地が栄えるという予言を受け、 村人たちはその星たちを祀るために神社を建てました。 これが、その神社の始まりと言われています。
星神社は何を祀る神社か
境内に存在している奈良時代に落ちてきた3つの隕石を祀っています。 この神社では落下した隕石を御神体としており、個々の地名である『真星』(まなぼし)はこの伝説とこの神社の由来になっている。本殿裏には巨石三体が残っています。
祭神 | 読み |
---|---|
甕速日神 | ミカハヤヒノカミ |
稜威雄走神 | イズノオバシリノカミ |
浮霊前角神 | ウキリョウゼンカクノカミ |
星神社への住所・アクセス
星神社〒701-1602 岡山県岡山市北区真星1615
見学自由
バス:吉備高原都市線 真星バス停より徒歩 約17分
星神社 | 隕石が御神体?3つの星を祀る絶景神社【岡山市真星】
七夕伝説・織姫を祀る『機物神社』|大阪
この神社の始まりについては、約四~五世紀頃とされています。 この地域の歴史に関する話では、古い時代に秦族と呼ばれる渡来人がこの地に住み着き、養蚕や絹織物の製造を行っていたと言われています。彼らの名前が時間を経て変化し、「機物」という名前になったと考えられています。この神社では、天棚機比売大神を祀っており、その関連で七夕祭りが行われるようになったそうです。
また、平安時代には、多くの貴族たちがこの地で狩りを楽しんでいました。 神社がこの場所に建てられたのは、交野山と太陽の特別な位置関係に由来しています。 冬至の日に、神社の境内から見ると、交野山の上に日の出が重なるように見える、とても神聖な場所だからです。
交野市には天の川があり枚方市にある交野天神社の位置を北極星とした時、機物神社はちょうど織姫星の位置します。
機物神社は何を祀る神社か
織姫星である天棚機比売大神(あまのたなばたひめおおかみ)を祭神にしており七夕祭りが行われています。 平安時代、交野ヶ原は貴族たちによって七夕伝説にちなんだ風雅な場所として親しまれるようになりました。
この地域は、織姫を中心とした祭りの地として知られるようになり、 毎年7月6日と7月7日には七夕祭りが開催されます。 この祭りには多くの人々が集まり、短冊に願いを込めて祈りを捧げています。
祭神 | 読み |
---|---|
栲機千々比売命大神 | タクハタチチヒメオオカミ |
天棚機比売大神 | アマノタナバタヒメオオカミ |
地代主大神 | トコシロヌシオオカミ |
八重事代主大神 | ヤエコトシロヌシオオカミ |
機物神社への住所・アクセス
機物神社大阪府交野市倉治1丁目1−7
授与所窓口受付時間10:00~16:00
JR学研都市線津田駅より交野市駅行きバスに乗り、倉治バス停下車すぐ
プレアデス星団を祀る『棒原神社』|三重県
この神社の主な祭神は、星の動きを見て農作業の時期を占うことで知られる天須婆留女命御魂(あめのすばるめのみことのみたま)と御前神(みまえのかみ)です。神社自体、伊勢神宮の内宮摂社27社のうち第23位です。 地域の人々はこの丘を「杉の森」と呼んで親しんでいます。
棒原神社は何を祀る神社か
棒原神社では天須婆留女命御魂(あめのすばるめのみことのみたま)と御前神(みまえのかみ)を祀っています。
天須婆留女命御魂(あめのすばるめのみことのみたま)は、日本神話における神様の一柱です。この神様の名前は、星座「昴(すばる)」に由来していると考えられています。 昴は、日本で「プレアデス星団」としても知られる星座です。
天須婆留女命御魂は、古来より星の動きを観察し、それに基づいて農耕の吉凶を占う神として信仰されていました。 このような背景から、天須婆留女命御魂は農業や星に関連する神様として重要な役割を担っているとされています。特に、星々の動きを読み解くことで農作業のタイミングを定める知恵が、この神様に関連付けられています。
祭神 | 読み |
---|---|
御前神 | ミマエノカミ |
天須婆留女命御魂 | アメノスバルノミコトノタマ |
棒原神社への住所・アクセス
棒原神社〒519-0417 三重県度会郡玉城町上田辺2466
見学自由
外城田駅 徒歩8分
神社・仏閣行くならご朱印帳は必須【星の御朱印帳】
ご朱印帳は、神社や寺院を参拝した記念として、その場所独自の印(ご朱印)を集めるための専用帳です。
日本の伝統文化に根ざしたこの帳簿は、参拝の思い出を形に残すための美しいアイテムとして、多くの参拝者に愛用されています。ぜひ自分だけの御朱印帳を作り上げましょう。
まとめ
西日本には、星に関連する神秘的なパワーを感じることができる神社仏閣が数多く存在します。
この記事では、それぞれ独自の魅力と歴史を持ち、 星空との深いつながりを持つパワースポットを5つ紹介しました!
これらの神社仏閣を訪れることで、日本の星にまつわる伝統や文化を深く理解し、 夜空の美しさを新たな視点で楽しむことができます。星空を愛するすべての人にとって、 これらのスポットは訪れる価値のある特別な場所です。
ぜひ行ってみて星に関係ある神社仏閣でパワーをもらいましょう!
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